今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/08/03 15:543月G7協調介入の舞台裏

3月以来となる円高阻止介入の可能性が注目されています。ところで、3月のG7(7カ国財務相会議)協調介入では、こんな裏話もあったのですが、あれから4ヶ月以上経過した中で変化はあるのでしょうか。


◆G7の円安誘導
3月18日に円売り介入が実現しましたが、それがG7声明を発表し、協調介入という形になったのは、意外感をもって受け止められました。介入はあるだろうが、日本単独の介入にとどまるとの見方が一般的だったわけです。

そんな協調介入は、81円程度までドルを押し上げ、円安へ誘導する動きとなりました。ただ、もっと円安誘導に動くといった計画もあったような話が、その後一部で囁かれました。


それは、協調介入からほぼ一週間後のこと。ある私的な会合で、関係者の一人は、「欧米の当局者の中には、大震災での日本の危機を懸念し、85円でも90円でも円安誘導につきあうとの声があった」、「そうしなかったのは、大震災の影響もあり、今後貿易赤字に転落する見通しもある中では、本当のリスクは円高より円の暴落だと思っているから」などと語ったのです。

さて、その後は円売り介入がない中でも、円安・ドル高はじりじり進み、一時は85円を越える展開となりました。しかしあらためて円高・ドル安へ転換すると、8月に入って一時は3月17日に記録した76.25円というドル最安値・円最高値に急接近したのです。


◆3月から何が変わったのか?
「本当のリスクは円高より円暴落」という判断は、その後欧米で債務不安が広がったことや、世界景気の回復見通しが変わってきたことで、「やはり円暴落よりは、円高のリスクが大きい」と変わっているのでしょうか。

また、「日本の危機が世界経済へ波及することを懸念し、円安誘導へ欧米も積極的に協力する」といった構図も、「円高よりドル安の問題」との認識に変わる中で、修正されるところとなったのでしょうか。再度の介入は、その辺を確認するといった意味もありそうです。(了)


<資料>


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