今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/07/06 13:47ドル、金利、株の「楽観相場」シナリオ

私は、6月にかけて広がった景気悲観論は「勘違い」の可能性があり、楽観論へ急転換するのではないかと考えてきましたが、少しずつその兆候も出てきたようです。そうであれば、新たなドル高、米金利上昇、米株高、たとえばドル円85円、米長期金利3.5-4.0%、NYダウ1万3-4千ドルを目指す動きが始まりつつあるかもしれないと思っています。
 
◆「ISMサプライズ」からのドルと金利への示唆
7月1日に発表された米ISM(供給管理協会)製造業景況指数は、悪化するとの予想が一般的でした。その半月前に発表された「先行指標」の一つ、NY連銀景況指数が大幅に悪化していた影響が大きかったと思います。ところが、ISM指数は予想より良い結果、「ポジティブ・サプライズ」となりました。
 
このように先行指標のNY指数が「ネガティブ・サプライズ」だったのに、ISM指数は「ポジティブ・サプライズ」だったという組み合わせは、2010年1月、12月にもありました。この2回は、ともに景気楽観への転換点で、このためドル、米金利はその後5-10%上昇へ向かう始まりだったのです(「資料1」参照)。
 
それと同じようなシグナル、つまりNY指数の「ネガティブ・サプライズ」、ISM指数の「ポジティブ・サプライズ」という組み合わせに今回なったわけですから、ドル、金利の動きも過去と似たようなパターンに向かう可能性はあると思います。そうであれば、上述のように、新たなドル高、米金利上昇が始まっている可能性があると思うわけです。
 
<資料1>
ISMと米長期金利(2002-)
http://www.m2j.co.jp/marketwave/images/report/yoshidareport20110706_01.JPG

 
◆2つの類似相場が示唆する米株大幅高シナリオ
 さて、そういった中で米株、たとえばS&Pは先週5%以上の大幅高となりました。これは、週間上昇率としては、2009年7月以来の大幅だったようです。では、その2009年7月とはどんな局面だったかというと、約半年で3割のNYダウ上昇相場の始まりこそが、この2009年7月だったのです(「資料2」参照)。
 
 そんなNYダウは、6月にかけては6週続落となりました。これは、2002年10月以来の連続株安記録だったのですが、その2002年10月は、連続株安が一服すると、その後は一転して8週続伸でNYダウは2割の大幅高に向かったのでした。
 
 さて、そのNYダウ、6月中旬から上昇に転じ、7月初めにかけて5%以上の反発となっています。しかし過去の似たようなパターンの中では、上述のように20-30%の大幅な株高に向かったことを考えると、まだまだ今回の株高も始まったばかりの可能性があるかもしれないということになります。
 
単純に、6月中旬のNYダウ安値から2-3割の株高ということになると、1万4千ドルを超えていく計算になるのですが、果たしてどうでしょうか?(了)
 
<資料2>
NYダウ
http://www.m2j.co.jp/marketwave/images/report/yoshidareport20110706_02.JPG


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