今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/06/27 12:47豪ドル「バブル破裂」の見分け方

豪ドルもこのところ反落が続き、対円では85円を割り込む動きとなってきました。このような豪ドルの反落は、基本的には買われ過ぎの反動、そして短期的な上がり過ぎの反動でしょう。

ただここで気になるのは、豪ドルの割高というのは、そういった短期的なものだけでなく、もっと根本的な部分にもあるということです。豪ドル円、そして豪ドルの対米ドル相場の適正水準、購買力平価からのかい離率を見ると、豪ドルは対円でもかつてあまりないほど、ましてや対米ドルでは空前の割高になっているようです。
 
◆中長期的な割高修正の可能性
豪州、そして豪ドルに構造変化が起こり、これまでの常識では説明できないほど豪ドル高が正当化されるようになったのか。そういった面は多少なりともあるとしても、それにしてもこの空前の豪ドル割高というのは、やはり文字通り「バブル」なのか。

もしも、そんな空前の豪ドル割高の修正も本格化し始めたということなら、この豪ドル下落は、短期的な豪ドル上がり過ぎ修正が一巡しただけでは終わらない可能性もあるわけです。

最近、私の親しいある著名な専門家が、日本および海外のメディアが豪州「礼賛」的な記事を特集したのを見て、経験的にこういった動きはネガティブ・インディケーターであり、行き過ぎ相場の転換と一致することが多かったといった内容のレポートをまとめました。

彼のイメージからすると、豪ドルの中長期的な下落が始まっているか、さもなければインフレ局面となっても資源国通貨・豪ドルは上がらないといった局面に向かっているのか、どちらにしても豪ドルの歴史的な上昇局面が転換に向かいつつあるとの見方のようです。日本の個人投資家に人気の高い豪ドルだけに、気になるところだとは思います。

豪州とドイツの株式時価総額を比べてみると、2009年後半頃から、豪州の株式時価総額が、ドイツのそれを上回ってきたことがわかるでしょう。豪州の上場企業で皆さんがご存知のものがどれだけあるでしょうか。そんなふうに考えると、これは豪ドル高などによる数字上のマジックが影響している可能性もあるのではないでしょうか。 (了)

<資料>豪ドル/ドル購買力平価からのかい離率


 

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