今週はこう動く! マーケット羅針盤

2011/03/07 12:31ユーロ買いとユーロ金利上昇の「行き過ぎ」

ECB(欧州中銀)早期利上げ思惑などからユーロ買いが拡大しているが、一方で「買われ過ぎ」の可能性も出て来た。
 
◆「買われ過ぎ」が懸念されてきたユーロ
CFTC(米商品先物取引委員会)統計によると、ユーロのポジションは、2月22日現在で4.5万枚の買い越しとなった。ユーロ買い越しは、昨年も一昨年も5万枚前後で拡大が一巡するパターンが続いてきた。その意味では、そろそろ「買われ過ぎ」領域に差し掛かり、ユーロ買いが転換点を迎えている可能性もある。

ユーロの買い越しは2006-2007年には5万枚を大きく上回る状況が続き、10万枚前後まで拡大したこともあった。逆に、昨年、ユーロ危機が広がる中では、売り越しが10万枚前後まで拡大する場面もあった。

こんなふうに、目一杯ポジションが拡大する局面では、買い越し、売り越しとも10万枚前後まで達するところとなったが、「平時」では±5万枚が買い越し、売り越し拡大の転換点となってきた。

ECB早期利上げ思惑などによりユーロ買い拡大となっているが、ここからさらにユーロ買いが拡大に向かうかは、今回のユーロ買いが「平時」のものか否かを試す意味合いにもなりそうだ。
 
◆独金利上昇の短期的な限界圏
ECB早期利上げ観測から、この間、独の短中期金利は急上昇が続いてきた。たださすがに短期的に上がり過ぎ懸念も強くなってきた。

独1年債利回りの90日移動平均線からのかい離率は、今月に入りプラス40%を超えてきた。同かい離率は、昨年10月末にはプラス50%以上に拡大したこともあったが、その前後を除くと、そもそもプラス40%以上に拡大したのは今回だけ。その意味では、この間の急激な金利上昇で、さすがに短期的には上がり過ぎの限界圏に入りつつある可能性がありそうだ。

このような独の短中期金利急上昇は、ECB早期利上げ観測を受けたもの。ECBの利上げ開始は、今年に入ってからFRB(米連邦準備制度理事会)より早く、年末にも行われるとの見方が浮上した。そこからさらに、3日のトリシェECB総裁発言を受けて、早ければ4月にもありうるとの見方も浮上してきた。

こういった一連の動きは、一段と独金利上昇を招く可能性のあるものだが、すでに上がり過ぎの限界に達し、いったん調整の必要がある可能性も出てきているということは、頭に入れておきたいところだ。(了)
 
【参考リンク】
*注1.ユーロのポジション
https://www.money-and-money.com/osa/overshootalert.asp?mht1=osa&mht2=R&mht3=1&CODE=EUR#osatab

<資料>ドイツ国債90日線からのかい離率


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