今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/10/15 09:06今週の注目通貨(米ドル/円)= 引き続き「金利上昇=株暴落リスク」にらみ、米ドル/円の上値重いか?!

◆要約◆
・2月同様に、米10年債利回り上昇で、NYダウ益回りのイールドレシオが1.4倍を割れると株が暴落、米ドル/円も一時112円割れへ急反落となった。
・引き続き金利上昇をにらみながら株暴落が広がらないかが、米ドル/円の行方でも最大焦点か。それとは別に、円「売られ過ぎ」懸念から、米ドル/円の上値は重いか。


◆2月の「金利上昇→株暴落→米ドル安・円高」が再現

 先週の米ドル/円は、一時112円割れへ急反落となりました≪資料1参照≫。主因は、週半ば以降、世界的に株価急落、リスクオフが拡大したことで、安全資産とされる円の買いが強まったということでしょう。

≪資料1=米ドル/円の日足チャート (2018年6月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

 米ドル/円は9月下旬以降、それまで続いた110-112円中心のレンジを上放れとなりましたが、それは「ダマシ」だったのでしょうか。
 先週米ドル/円が急反落となったのは、上述のように株価急落の影響が大きかったでしょう。NYダウは、10日に前日比3.1%、11日も同2.1%の大幅安となりました≪資料2参照≫

≪資料2=NYダウの推移 (2018年)≫
 
(出所:Bloomberg)

 このような株価急落をもたらしたのは、金利急騰再燃の影響が大きかったとの理解が一般的でしょう。米長期金利(10年債利回り)は年初来高値を更新し、一時3.2%を大きく上回りました≪資料3参照≫。年明け早々も、金利急騰を嫌気する形で米国中心に株価の急落が起こりましたが、それが再現されたようになったわけです。

≪資料3=米10年債利回りの推移(2018年)≫
 
(出所:Bloomberg)

 たとえば、米10年債利回りに対するNYダウ益回り(イールドレシオ)は、おもに米10年債利回りの急騰により、2月にかけて1.4倍割れへ急低下となりましたが、その中でNYダウの暴落が起こりました≪資料4参照≫。そして、先週も、同じく1.4倍割れとなった中で、NYダウは上述のように暴落となったわけです。

≪資料4=米株と米債のイールドレシオ≫
 

 では、この株暴落はさらに広がることになるのか。その鍵を握るのは、これまで見てきたことからすると金利上昇でしょう。ちなみに、先週、米長期金利が3.1%台へ小幅に低下すると、「NYダウ益回り/米10年債利回り」のイールドレシオは小幅に改善しました。こんなふうに、金利上昇が一服すると、イールドレシオの改善で、株安も落ち着く可能性はあるかもしれません。

 先週のNYダウは上述のように10、11日と2営業日連続で2%超の大幅安となりましたが、12日は反発となりました。一日2%以上の大幅安が3営業日以上続かなかったのは、じつは今年2月と同じでした。

 一方で、一カ月での最大下落率が2割以上となった暴落相場として、たとえば1987年10月のブラックマンデー、2008年10月のリーマンショックなどを調べてみると、ともに一日2%以上の大幅安は3営業日続き、4営業日目に下落相場のクライマックスを迎えるといった共通のパターンになっていました

 以上のように見ると、先週のNYダウの2%以上の大幅安が2営業日で一息ついたというプライスアクションは、まだ今月中に最大下落率が2割以上になるほどの大暴落が起こるほどではない可能性を示していると受け止められるかもしれません。

 米ドル/円はそんな株価の行方の影響が大きいでしょう。そして、仮に株暴落が広がらないとしても、一方でCFTC統計などによると、かなり米ドル買い・円売りの「行き過ぎ」懸念も強くなってきた可能性があるので、米ドル/円の上値も重いのではないでしょうか≪資料5参照≫。(了)

≪資料5=投機筋の円ポジション(2014年-)≫
 
(出所:CFTC統計より作成)


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