今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/08/20 09:07今週の注目通貨(米ドル/円)=材料的にもテクニカル的にも重要な分岐点攻防を続ける日経平均が米ドル/円の行方を決める?!

◆要約◆
・米ドル/円と相関関係が続いている日経平均は、2万2千円がテクニカル的に重要な分岐点の可能性あり。
・株価と米ドル/円の相関関係がこの先も続くなら、それは米ドル/円が110円割れに向かうか、それとも年初来高値113円更新へ向かうかを考える上での手掛かりになる。


◆日経平均から米ドル/円の行方を考える

 先週の米ドル/円は110円こそ割れなかったものの、上値の重い展開に終始しました。これは、このところ米ドル/円と連動性の高い日経平均などの株価が火曜日以降反発に転じたものの、上値も重い展開になった影響が大きかったということではないでしょうか≪資料1参照≫

≪資料1=過去一カ月の日経平均≫
 
(出所:ブルームバーグ)

 以上のような米ドル/円と日経平均など株価との相関関係がこの先も続くなら、米ドル/円の行方は株価次第といえるでしょう。その株価は、テクニカル的には重要な分岐点を巡る攻防の局面にありそうです。

 たとえば、日経平均は120日MA(移動平均線)、52週MAとも足元は2万2千円前後となっています≪資料2、3参照≫。経験的に、120日MAを下回ると投機筋の売りが強まる可能性があります。また、経験的に52週MAを大きく割り込む動きは一時的ではなく継続的な動き、つまり中長期的な株安トレンドが展開している可能性が高まります。

≪資料2=日経平均と120日MA (2018年1月-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

≪資料3=日経平均と52週MA (2010年-)≫
 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

 つまり、日経平均が2万2千円で基本的にサポートされた状況が続くなら、投機筋は買いを維持し、その中で株高傾向が続く可能性がありますが、逆に2万2千円を大きく割り込むようなら、投機筋は売りを本格化し、日経平均は1月ですでに天井を打って株安トレンドへ転換した可能性が高くなるでしょう。

 株高は1月で終わり、2-3月に続く本格的株安第2幕が近付いているのか、それとも株高はまだ終わっておらず、今後1月の高値更新へ向かうのか。そんな株価と米ドル/円の相関関係がこの先も続くなら、それは米ドル/円が110円割れに向かうか、それとも年初来高値113円更新へ向かうかを考える上での手掛かりになるでしょう。

 株価については、材料的にも盛り沢山の状況にあるといえそうです。先週にかけて起こったトルコリラ暴落など新興国市場の混乱。トルコリラは先週15円台から一時19円台半ばまで大きく反発する場面があったものの、暴落の根底にある経済政策の根本的な矛盾など解消の見込みもほとんどない中では、混乱が再燃するリスクは変わらずあるでしょう。

 また、先週一時中国IT大手の株価急落が注目を集めました。これについて、「中国にとっては貿易戦争よりも何よりも、高所得層、若者の消費拡大減速がもっとも怖いが、それが始まったのなら真に一大事だ」(慶応大学准教授・小幡績氏、8月15日付けブログ)といった具合に警戒する見方もあります。

 こういった中で、先週後半、米中貿易戦争の鎮静化を模索する動きが報道されました。米中が貿易交渉を再開し、11月の米中首脳会談で決着を目指すといったシナリオが報道されると、リスクオフ後退への期待が浮上しました。

 以上のように、材料的にはリスクオフ、リスクオンなど盛り沢山の状況にあります。その中でテクニカル的に重要な分岐点で攻防を続けている可能性のある株価の方向性が決まるようなら、これまでの関係からするとそれは米ドル/円の方向性も決める可能性があるのではないでしょうか。(了)

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先週金曜日のマーケットViewは、「トルコの次なる注目点」です。
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