今週はこう動く! マーケット羅針盤

2018/12/10 09:08今週の米ドル/円を予想する

◆要約◆
・米株安は大きな岐路に。2-3月との類似やアノマリーからするとそろそろクライマックスだが、逆にいえばさらなる株安なら、未体験の株安となる懸念が強まりかねない。
・「異例に遅いFOMC」まで、そんな株価動向が米ドル/円にも最後の波乱要因化?!

◆先週までの振り返りと今週の展望


 米ドル/円は先週、週末にかけて反落、113円割れとなりました≪資料1参照≫。これは、米国中心に株価が大きく反落した影響が大きかったでしょう≪資料2参照≫

≪資料1=米ドル/円の日足チャート(2018年9月-)≫
 
(出所:M2JFXチャート)

≪資料2=過去一カ月のNYダウの推移≫
 
(出所:Bloomberg)

 このように12月に米株安が広がるのは経験的には異例と言えそうな動きです。経験的には、米株の11-12月の安値は11月中に付けることが多く、要するにアノマリーでは年内の米株安リスクは11月までに一巡するのが基本といえそうでした≪資料3参照≫

≪資料3≫
 
(出所:M2J調べ)

 ところが、先週のNYダウは11月23日に記録した安値、2万4285ドルに迫る動きとなったわけです。このような株価の動向が、米ドル/円にとっても、年内最後の波乱要因になりそうです。

 12月の米ドル/円値幅は、2012、2014、2016年など5円前後に急拡大したこともありましたが、それは2012年がアベノミクス、2014年が日銀追加緩和、消費税再増税延期、そして2016年はトランプラリーといった具合に、大相場らしいテーマがありました。

 また、このように12月に米ドル/円が大相場となった年は、その前兆のように11月も大相場となっていました。そういった観点からすると、今年の11月の値幅は2010年以降では最小にとどまっており、経験的には12月も小動きが続く可能性が高いでしょう。

 そういった中で少し注目したいのが、例年最後の注目イベントとされることが多い12月FOMCが、今年は19日といった具合にとても遅い予定となっているということです。12月はクリスマス休暇に入ると、極端に市場参加者が減りますが、年内最後のFOMCが終わるまでは一波乱リスクへの警戒は怠れないでしょう。

 さて、そういった中で、異例の12月株安となっている株価の動向が波乱要因となるのか。10月以降の米株は、大きく下がったかと思えば一転して大きく上昇に向かい、そうかと思うとまた急落、そして一転して急反発といった具合に、極めて方向感を定めにくい不安定な展開が2カ月も続きました。

 これは、2-3月にかけて経験した展開と似ているといえなくもありません≪資料4参照≫。当時は、そんな不安定な株価の動きも2カ月程度で収束すると、徐々に株価は反発へ向かうところとなりましたが、果たして今回はどうか。

≪資料4=NYダウの推移(2018年)≫
 
(出所:Bloomberg)

 すでに述べたように、11月に米株一段安を経験しながら、改めて12月も株安リスクにさらされるというのは、基本的には珍しいことです。このまま、いよいよ11月安値更新で一段安に向かうのか。

 以上を整理すると、米株安は、過去の経験からすると、そろそろクライマックスが近いでしょう。逆にいえば、さらに株安が続くようなら、今年2-3月とは異なり、そして異例の12月米株安として、基本的に未体験の株安となる懸念が広がりかねないでしょう。

 再来週に予定されている「異例の遅いFOMC」をにらみ、そんな株価の動向が、11月に小動きだった米ドル/円を大きく動かす新たなテーマになる鍵を握っているのではないでしょうか。(了)

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