米経済指標に注目、イラン情勢には要注意
2026/02/20 09:00
【ポイント】
・米GDPやPCEなどでFRB追加利下げ観測がどのように変化するか
・イラン情勢の行方
(欧米市場レビュー)
19日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は155.200円台、米ドル/カナダドルは1.37101カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.26929シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.17395ドル、英ポンド/米ドルは1.34301ドルへと下落しました。米国の2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が16.3、先週分の新規失業保険申請件数が20.6万人と、いずれも市場予想(7.8と22.5万件)よりも強い結果になったことが、米ドルにとってプラス材料となりました。
(本日の相場見通し)
本日は、米国の25年10-12月期GDP(国内総生産)速報値や25年12月PCE(個人消費支出)デフレーター、26年2月S&PグローバルPMI(購買担当者景気指数)速報値が発表されます。結果の発表時間は、GDPとPCEデフレーターが日本時間22時30分、PMIが23時45分。それらの結果が相場材料になりそうです。
市場予想は以下のとおり。( )は前回の実績です。
・GDP(前期比年率換算):3.0%(4.4%)
・PCEデフレーター(前年比):2.8%(2.8%)
・PCEコアデフレーター(前年比):2.9%(2.8%)
・製造業PMI:52.3(52.4)
・サービス部門PMI:53.0(52.7)
18日に発表された米国の耐久財受注や鉱工業生産、昨日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数などは、いずれも市場予想と比べて強い結果でした。
本日発表されるGDPなども強い結果になれば、FRB(米連邦準備制度理事会)による追加利下げ観測が後退すると考えられます。その場合には米ドル/円や米ドル/シンガポールドルは堅調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは軟調に推移しそう。英ポンド/米ドルは、1月19日安値の1.33381ドルが目先の下値メドです。
※米ドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[米ドル/円、方向感模索のレンジワークが継続しそう]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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米メディアは19日、「米軍は早ければ今週末にもイランを攻撃する準備を整えている」と報じました。トランプ米大統領は同日、ワシントンで開催された平和評議会の初会合での演説で、イランについて「もう一段踏み込む必要があるかもしれないし、必要はないかもしれない。今後10日以内に判明する」と述べました。その後、記者団に対して「10~15日(以内)で十分だろう」と語りました。
19日のNYマーカンタイル取引所では、イラン情勢をめぐる懸念から原油先物相場が上昇。米WTI原油先物の中心限月3月物は、前日比1.24ドル高(1.9%)の1バレル=66.43ドルで取引を終え、中心限月の清算値(終値に相当)としては、25年8月上旬以来およそ6カ月半ぶりの高値をつけました。
原油価格が一段と上昇すれば、ノルウェークローネやカナダドル、メキシコペソなど資源国通貨の上昇要因になりそうです。
イラン情勢が一段と緊迫化する場合、リスクオフ(リスク回避)が強まるかもしれません。リスクオフは、豪ドル/円やNZドル/円など対円の通貨ペアの上値を抑える要因になると考えられます。
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