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米ドル/円が1カ月半ぶり安値、さらに下落も!?

2022/08/01 08:28

 【ポイント】
・米経済の先行きへの懸念が米ドルの重石
・米ISM製造業景況指数が市場予想を下回れば、米経済をめぐる懸念は一段と強まりそう
・ドイツやユーロ圏の製造業PMIは速報値から修正されるか

(欧米市場レビュー)

29日の欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。米ドル/円は一時132.452円へと下落し、6月17日以来の安値を記録。ユーロ/米ドルは1.02483ドル、豪ドル/米ドルは0.70263米ドルへと上昇する場面がありました。米国が4-6月期GDP(国内総生産)にマイナス成長となったことや、米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下し、米ドルに対する下押し圧力となりました。4-6月期の米GDP速報値(7/28発表)は前期比年率0.9%と、2四半期連続のマイナス成長となりました。

米国の6月PCE(個人消費支出)コアデフレーターが前年比4.8%と、市場予想の4.7%を上回ったことで米ドルが上昇する場面がありましたが、上昇は長続きしませんでした。

(本日の相場見通し)

本日、米国の7月ISM(米供給管理協会)製造業景況指数が発表されます(日本時間23:00)。ISM製造業景況指数の市場予想は52.0と、20年6月以来の低水準をつけた前月の53.0から一段と低下するものの、業況判断の分かれ目である「50」は引き続き上回るとみられています。

ISM製造業景況指数が市場予想を下回る結果になれば、米経済の先行きへの懸念が市場で一段と強まりそう。米FRBの利上げ観測が市場で後退する可能性もあります。その場合には米ドルが軟調に推移し、米ドル/131.415(6/16安値)に向かって下落しそうです。

本日はまた、ドイツやユーロ圏の7月製造業PMI(購買担当者景気指数)改定値が発表されます。製造業PMIの市場予想は、ドイツが49.2、ユーロ圏は49.6と、速報値から修正されないとみられています。業況判断の分かれ目は「50」です。ドイツやユーロ圏の製造業PMIが速報値から下方修正されれば、ユーロ圏経済の先行きへの懸念が強まってユーロ安材料になる可能性があります。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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