マネースクエア四季報:2022年12月までの為替相場展望
2022/06/27 15:18
「マネースクエア四季報」では、3カ月ごとに向こう6カ月の為替相場見通しを提示。四季報配信月を除く月末のマンスリー・アウトルックで見通しをアップデート、ウィークリー・アウトルックやその他の市場調査レポートで見通しに関わる相場材料を分析・解説します。 |
ロシアのウクライナ侵攻を一因としたエネルギー価格の高騰、長期化するサプライチェーン障害、労働市場のひっ迫、それらに起因する高インフレの抑制が各国中央銀行の喫緊の課題になっています。一方で、コストプッシュ型のインフレや市場金利の上昇が景気を落ち込ませるリスクが高まっています。そうしたなかで、22年末までを見据えて、米国経済の以下の3つのシナリオを考察します。各通貨ペアの予想は「ノーランディング」のシナリオを前提としています。
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ノーランディング :米ドル/円の上昇継続 (筆者の定性判断による生起確率55%)
ソフトランディング :米ドル/円の上昇一服 (同上、生起確率30%)
クラッシュランディング:米ドル/円の下落 (同上、生起確率15%)
ノーランディング:米ドル/円の上昇継続 (生起確率55%)
株価の下落や企業および消費者の景況感悪化など、景気の先行きに対する懸念は根強いものの、良好な雇用情勢が家計支出をサポートする。インフレ圧力は徐々に減退しつつも、実際のインフレ率は目標の2%を大きく上回る状況が続き、FRBはアグレッシブな利上げを継続。日銀を除くその他の主要中銀も、ペースは鈍るもののインフレ抑制を最優先して利上げを継続する。
一方で、日銀は「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続。無制限の指値オペを続けて、長期金利の誘導目標の上限0.25%を死守する。内外の金融政策の差は円が全面安となることを示唆する。ただし、FRBやその他中銀の利上げが進むにつれて、景気オーバーキルの懸念から株価が不安定な状況となるため、リスクオフの局面がこれまで頻繁にみられるようになる。
23年に入ってもFRBの利上げが続けられるが、どこかの時点で以下のソフトランディングか、あるいはクラッシュランディングの可能性が高まる。
ソフトランディング:米ドル/円の上昇一服 (同上、生起確率30%)
足もとのインフレ率は簡単には低下しないものの、エネルギー価格の頭打ち、サプライチェーン障害の改善などから、インフレの落ち着きが展望できる状況が訪れる。FRBには、利上げのペースを遅らせたり、利上げ幅を小さくしたりする余裕が生じる。22年中、あるいは23年の早い段階での利上げ打ち止めが展望できる状況となり、米ドル/円の上昇が一服する。他の主要中銀も概ねFRBに沿った動きとなり、その点でも米ドル以外の通貨の対円での上昇も一服する。
ただし、日本とその他の国との金利差は維持されるため、円が他の通貨に対して大きく上昇することもない。また、利上げ打ち止めを好感する形で株価が上昇基調となってリスクオンとなるため、資源・新興国通貨が良好なパフォーマンスとなる。
クラッシュランディング:米ドル/円の下落 (同上、生起確率15%)
家計や企業の景況感の悪化が実体経済に表れる形で、リセッション(景気後退)が現実味を帯びる、あるいは実現する。FRBは利上げを継続する可能性があるものの、長期金利が低下して長短金利が逆転。リスクオフが強まって米ドル/円は下落基調に転じる。米国のリセッションはその他の国の経済にも大きな下押し圧力となることで、それぞれの中銀も利上げを打ち止め、利下げを模索するようになる。それまで金融政策の差は円安要因となっていたが、逆に円高要因へと転換する。
◇2022年12月までの主なイベント:
7月10日 参議院議員選挙
8月 米ジャクソンホール会合?
11月8日 米中間選挙
11月21日 サッカーW杯(カタール)
米ドル/円:125.000円~147.500円
日米の政策金利や市場金利の格差拡大により、基本的に米ドル/円は上昇基調が続きそうです。円キャリートレードが一段と活発化することで、同様の背景から98年8月につけた147.710円も視野に入りそうです。
注目は、FRBの利上げの打ち止めがいつで、どの水準(ターミナルレート)になるか。6月14-15日のFOMCでの「ドット・プロット(中央値)」によれば、政策金利は23年中に3.75%でピークアウトとして低下に転じると読むことができます。現在(6/27時点)から2%の利上げがあるということです。ただし、それはあくまで各個人の予想の中央値に過ぎません。今後、FRBからどのようなメッセージが出てくるか、要注目でしょう。
米景気が失速せず、政策金利が3.75%まで上昇すれば、長期金利(10年物国債利回り)は4%台に乗せる可能性が高そうです。そうなれば、08年9月のリーマンショック以来では初のこととなります。米長期金利は6月中旬に3.50%にワンタッチした後、3%近辺まで低下しており、4%までは相当な紆余曲折があるかもしれません。
サプライズがあるとすれば、日銀が長期金利の目標ゼロ%、ないし許容変動レンジの上昇(0.25%)を上方修正したり、撤廃したりするケースでしょう。もっとも、そうなれば、長期金利が急騰して日銀の含み損の拡大や国債費の増大(=財政悪化)につながるため、日銀は現行の政策を維持する可能性が高そうです。<西田>
注目点・イベントなど
・米景気とインフレの行方。
・米FRBの金融政策。0.75%幅での利上げを連発するか。
・日銀の金融緩和方針に変化はないか。
・米中間選挙の行方(民主党敗北はバイデン大統領のレイムダック化を通して米ドル安要因?)。
ユーロ/円:135.000円~150.000円
ユーロ/米ドル:1.02000米ドル~1.12000米ドル
ユーロ/英ポンド:0.82000ポンド~0.90000ポンド
ECBは従来のユーロ圏景気支援のための金融緩和からインフレ抑制へと明確に舵を切りました。7月の理事会では0.25%ないし0.50%の利上げが実施され、9月の理事会での追加利上げで14年から続けてきたマイナス金利は解消される見通しです。
ECBの政策転換が相場材料となって、ユーロは比較的堅調に推移してきました(とくに対英ポンドで)。ただし、ユーロ圏と英米との金利差はむしろ拡大方向であり、市場が金利差に注目すれば、ユーロの堅調は続かない可能性が高そうです。
ロシアのウクライナ侵攻もユーロにとっては潜在的な下落要因です。ウクライナのEU加盟問題、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟問題がユーロ圏政治の不安定化要因となるかもしれません。また、対ロシア制裁やその報復措置、とりわけエネルギー問題がユーロ圏経済に大きな下押し圧力となりそうです。<西田>
注目点・イベントなど
・対ロシア経済政策や報復措置がユーロ圏経済に与える影響。
・ECBの利上げペースと打ち止め水準。
・ウクライナのEU加盟や、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に関わる政治情勢。
英ポンド/円:155.000円~175.000円
英ポンド/米ドル:1.15000米ドル~1.30000米ドル
BOE(英中銀)はMPC(金融政策委員会)で6月まで5回連続で利上げを決定。今後も利上げを継続するものとみられます。一方で、4-6月期のGDPはマイナスとなる可能性が高く、リセッション(景気後退)の淵に立たされてもいます。BOEは、10月にエネルギー価格の上限が引き上げられることを前提に、22年終盤にインフレ率が11%をやや上回ってピークアウトすると予想しています。FRBのインフレ見通しは明確ではないものの、BOEがFRBよりも早く利上げを打ち止め、さらには利下げに転じるかもしれません。その場合は、米ドル/英ポンドに上昇圧力が加わりそうです。
英国とEUとの間で緊張が続いています。英国がアイルランドの国境問題に関して、EUとのブレグジット合意を反故にする動きに出ているからです。英国とEUとの関係が一段と悪化するようであれば、英ポンドにとってマイナスとなりそうです。<西田>
注目点・イベントなど
・英国経済はリセッション入りするか、そしてBOEの対応。
・EUとの関係、ブレグジット合意の履行状況。
・対ロシア経済制裁や報復措置が英経済に与える影響。
豪ドル/円:80.000円~100.000円
豪ドル/米ドル:0.60000米ドル~0.80000米ドル
豪ドル/NZドル:1.03000NZドル~1.15000NZドル
RBA(豪中銀)は5月に0.25%、6月に0.50%の利上げを行い、現在の政策金利は0.85%です。
RBAは今後も利上げを継続する姿勢を示しており、市場ではRBAの政策金利は22年末までに3.35%へと引き上げられるとの見方が有力です。RBAの年内の会合はあと6回のため、市場は0.50%の利上げが4回、0.25%の利上げが2回とみているようです。
日銀は金融政策の現状維持を続けるとみられており、RBAとの金融政策の方向性の違いから豪ドル/円は堅調に推移しそうです。
豪ドル/米ドルについては、米FRBの利上げペースがどうなるのかにも影響を受けそうです。FRBの利上げペースが鈍化するとの観測が強まる場合、豪ドル/米ドルは底固い展開が想定されます。
豪ドルは、投資家のリスク意識(リスクオン/オフ)の影響を受けやすいという特徴もあります。米FRBや英BOE、BOC(カナダ中銀)はすでに利上げを開始しており、ECB(欧州中銀)は7月にも利上げを行うとみられます。主要中銀が利上げすることは、株価にとってはマイナス材料であり、主要国の株価が下落を続ける場合、リスクオフ(リスク回避)の動きが強まって豪ドルに対して下押し圧力が加わる可能性があります。
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豪ドル/NZドルは、6月16日に一時1.11623NZドルへと上昇し、18年8月以来の高値をつけました。足もとの豪ドル/NZドル上昇の主な要因として、RBAが6月7日の会合で市場予想(0.25%)を上回る0.50%の利上げを行ったことが挙げられます。
RBAが今後さらに利上げを行うとみられることは豪ドルにとってプラス材料です。一方で、RBNZ(NZ中銀)も利上げを継続すると考えられ、NZドルにもプラス材料があります。RBAとRBNZの金融政策の方向性を踏まえると、豪ドル/NZドルが上昇を続ける状況ではなさそうです。<八代>
注目点・イベントなど
・RBA(豪中銀)の利上げペース。
・主要国の株価動向には注意が必要か。リスクオフは豪ドルにとってマイナス材料。
・資源(主に鉄鉱石)価格は上昇するか。資源価格の上昇は豪ドルの上昇要因。
NZドル/円:75.000円~95.000円
NZドル/米ドル:0.55000米ドル~0.75000米ドル
RBNZ(NZ中銀)は21年10月に利上げを開始し、前回22年5月まで5会合連続で利上げを行いました。RBNZの現在の政策金利は2.00%です。
NZの22年1-3月期CPI(消費者物価指数)は前年比6.9%と、90年4-6月期以来、約32年ぶりの高い伸びを記録。RBNZのインフレ目標(1~3%)の中央値である2%を大きく上回りました。
インフレを抑制するためRBNZは利上げを継続する姿勢を示しています。RBNZが5月に公表した金融政策報告では、政策金利は22年末に3.4%へと上昇し、その後23年6月に3.9%でピークに達するとの見通しが示されました。
市場はより積極的に利上げが行われるとみており、市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)によれば、市場ではRBNZの政策金利は22年末までに4.00%になるとの見方が有力です。RBNZの次回会合は7月13日、年内の会合は7月を含めてあと4回です。
RBNZの利上げ観測に支えられて、NZドル/円は堅調に推移しそうです。NZドル/米ドルについては、米FRBにも利上げ観測があり(米ドルのプラス材料)、FRBの利上げペース次第では上値が重くなるかもしれません。
NZドルは豪ドルと同様に、投資家のリスク意識の変化(リスクオン/リスクオフ)にも影響を受けやすいという特徴があります。主要国の株価が下落を続ける場合、リスクオフ(リスク回避)の動きが強まってNZドル/円やNZドル/米ドルは弱含む可能性があります。<八代>
注目点・イベントなど
・RBNZ(NZ中銀)は政策金利をどこまで引き上げるか。
・主要国の株価動向には注意が必要か。リスクオフはNZドルにとってマイナス材料。
・乳製品価格の動向。乳製品価格の上昇はNZドルにとってプラス材料。
カナダドル/円:89.000円~113.000円
米ドル/カナダドル:1.20000カナダドル~1.40000カナダドル
BOC(カナダ中銀)は、3月に0.25%、4月と6月にいずれも0.50%の利上げを行っており、現在の政策金利は1.50%です。
カナダの5月CPI(消費者物価指数)は前年比7.7%と、上昇率は前月の6.8%から加速し、91年1月以来の高い伸びを記録。BOCのインフレ目標(2%を中心に1~3%)から一段と上方へ乖離しました。
BOCは今後さらに利上げすることを示唆しており、「必要なら、より大幅な(0.75%?)利上げを行う」との方針を示しています。市場では、BOCは次回7月13日の会合で0.75%利上げし、政策金利は22年末までに3.50%へと上昇するとの見方が有力です。BOCの利上げ観測はカナダドルにとってプラス材料であり、カナダドル/円は堅調に推移しそうです。
米ドル/カナダドルについては、米FRBも利上げを継続するとみられます。BOCとFRBの利上げペースに大きな差がなければ、金融政策面からは米ドル/カナダドルに明確な方向感が出にくいと考えられます。
一方で、原油価格や主要国株価の動向には注意が必要です。原油価格や主要国の株価に大きな変動がみられれば、市場はそれらを強く意識するかもしれません。原油価格が下落を続け、また主要国株価が下落するなどしてリスクオフ(リスク回避)の動きが強まれば、カナダドル/円は上値が重くなり、米ドル/カナダドルは底固く推移する可能性があります(原油安はカナダドルにとってマイナス材料、リスクオフは円や米ドルにとってプラス材料のため)。<八代>
注目点・イベントなど
・BOC(カナダ中銀)の政策金利はどこまで上昇するか。
・資源(主に原油)価格の動向。資源価格の下落はカナダドルにとってマイナス材料。
・主要国株価の動向。リスクオフが強まれば、米ドル/カナダドルは底固く推移か。
トルコリラ/円:6.000円~10.000円
トルコの5月CPI(消費者物価指数)は前年比73.50%と、上昇率は前月の69.97%から加速。98年10月以来、23年7カ月ぶりの高い伸びとなりました。
インフレが加速しているにもかかわらず、TCMB(トルコ中銀)は6月23日の会合で政策金利を14.00%に据え置きました。TCMBは政策金利を据え置いた理由を「ベース効果(※)やウクライナでの紛争解決のほか、持続可能な物価と金融の安定のためにとられた措置を背景に、ディスインフレ(インフレ率の鈍化)のプロセスが始まると予想されるため」と説明しました。
トルコリラ安圧力を緩和するためにはTCMBの利上げが必要と考えられますが、今回の声明を見る限りTCMBが近い将来に利上げする雰囲気は感じられません。トルコリラ/円には下押し圧力が加わりやすいとみられます。
また、金融政策に大きな影響力を持つエルドアン・トルコ大統領は低金利を志向しており、TCMBに対して利下げするよう繰り返し求めています。エルドアン大統領の言動には要注意です。エルドアン大統領はこれまでに自らの意向に従わないTCMB総裁を解任したことがあるからです(19年7月以降、3人の総裁を解任。直近では21年3月に解任)。エルドアン大統領が総裁を解任する、あるいはTCMBが利下げを再開すれば、トルコリラ/円には強い下押し圧力が加わる可能性があります。<八代>
注目点・イベントなど
・TCMB(トルコ中銀)の金融政策。利下げを再開すればトルコリラ安圧力が強まりそう。
・金融政策をめぐるエルドアン大統領の言動には要注意。
・トルコと米国やEUとの関係は改善するか。
・シリア情勢などトルコの地政学リスク。
南アフリカランド/円:7.500円~9.500円
SARB(南アフリカ中銀)は21年11月に利上げを開始し、22年5月まで4会合連続で利上げを実施。現在の政策金利は4.75%です。
南アフリカの5月CPI(消費者物価指数)は前年比6.5%と、 前月の5.9%から上昇率が加速し、5年4カ月ぶりの高い伸びを記録しました。SARBのインフレ目標(3~6%)を上回ったのは、5年2カ月ぶりです。
インフレ圧力の強さを考えると、SARBは今後も利上げを続けるとみられます。SARBの次回会合は7月21日、SARBの年内の会合は7月を含めてあと3回開かれます(7月、9月、11月)。金融政策面からみれば、南アフリカランド/円は堅調に推移しそうです。
一方で、発電設備の老朽化などによって南アフリカは慢性的な電力不足に陥っており、計画停電がたびたび実施されています。今後停電が長期間行われるようなことになれば、南アフリカ景気をめぐる懸念が市場で強まる可能性があります。その場合には、南アフリカランド/円に対して下押し圧力が加わるかもしれません。<八代>
注目点・イベントなど
・SARB(南アフリカ中銀)の政策金利はどこまで上昇するか。
・今後、南アフリカで停電が長期間行われるようなら、南アフリカランド安材料になる可能性も。
・米FRBの利上げペース。
・金など商品価格の動向。商品価格の上昇は南アフリカランドにとってプラス材料。
メキシコペソ/円:6.000円~7.500円
BOM(メキシコ中銀)は6月23日の会合で0.75%の利上げを行うことを決定。政策金利を7.00%から7.75%へと引き上げました。利上げは9会合連続であり、利上げ幅は前回の0.50%から拡大されました。
BOMは声明で、「次回の政策会合で引き続き利上げを行う意向であり、必要なら同様の強力な措置を講じることを検討する」と表明。利上げ継続を示唆するとともに、次回8月11日の会合でも0.75%の利上げを行う可能性に言及しました。
メキシコの5月CPI(消費者物価指数)は、総合指数が前年比7.65%、変動の大きいエネルギーや食品を除いたコア指数は同7.28%。依然としてBOMのインフレ目標(3%。その上下1%が許容レンジ)を大きく上回っています。
インフレ圧力の強さを考えると、BOMは8月にさらに0.75%利上げし、その後も利上げを継続しそうです。一方、日銀は金融政策の現状維持を続けるとみられます。BOMと日銀との金融政策の方向性の違いに支えられ、メキシコペソ/円は上値を試す展開が想定されます。
メキシコペソはカナダドルと同様、原油価格の動向にも影響を受けやすいという特徴があります。また、主要国の株価が下落を続ければリスクオフ(リスク回避)の動きが強まるかもしれません。原油価格が下落傾向となり、リスクオフが強まる場合、メキシコペソ/円は伸び悩む可能性があります。<八代>
注目点・イベントなど
・BOM(メキシコ中銀)は利上げを継続するとみられ、メキシコペソ/円を支援しそう。
・資源(主に原油)価格の動向。資源価格の下落はメキシコペソにとってマイナス材料。
・主要国株価の動向。リスクオフが強まれば、メキシコペソ/円は上値が重くなる可能性も。
執筆者プロフィール
西田 明弘(にしだ あきひろ)
チーフエコノミスト
日興リサーチセンター、米ブルッキングス研究所、三菱UFJモルガンスタンレー証券などを経て、2012年マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。
米国を中心とした各国のマクロ経済・金融政策・政治動向の分析に携わる。
「アナリスト、ストラテジスト、エコノミスト、研究員と呼び名は変われども、30年以上一貫してリサーチ業務を行ってきました。長い経験を通じて学んだことは、金融市場では何が起きても不思議ではないということ。その経験を少しでも皆さんと共有したいと思います。」
執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。
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