市場調査部レポート

2014/11/27 16:51【マンスリー・アウトルック(2014/12)】 年内最後の相場材料は?

― 2014年12月の見通し ―

《ファンダメンタルズ》
 11月、2期連続マイナス成長、消費税増税先送りと衆院解散(の観測)など、日本の材料がドル高円安の流れに拍車をかけました。とりわけ、財政健全化の遅れは、「悪い円安」を連想させるものでした。
 もっとも、10月末の日銀「ハロウィーン緩和」以降のドル高円安は、麻生財務大臣でなくとも、「ペースが速すぎる」と感じさせるものでした。日本が財政危機や低成長などの経済的課題を克服するには「円安」しかないと、海外のファンド勢が年内最後の勝負に出た可能性もありそうです。それらは逃げ足の速い資金であり、ちょっとしたきっかけでポジションを手仕舞いするかもしれません。取引が薄くなる時期だけに従来以上に相場変動が大きくなる可能性に注意が必要でしょう。
 年内は、日本の衆院選といった不確実な要因に加えて、「ドル高」の底流にある、米国とその他の国・地域との景況格差や金融政策の方向性の違いがより鮮明となるのかどうかが、相場材料となりそうです。

<主要国の動向>
・【米国】 製造業企業のマインドは良好、雇用や設備投資は増えるか
・【日本】 衆院選挙をどうみるべきか?
・【ユーロ圏】 ドラギ総裁は社債・国債購入に漕ぎ着けるか
・【英国】 BOEは成長率と物価の下ブレを予想も、「次の一手」は利上げ!?

<資源国・新興国の動向>
・【オーストラリア】 下落基調にある商品価格、豪ドルにとって重石に!?
・【ニュージーランド】 12月11日にRBNZが政策金利発表、声明の内容に注目!
・【カナダ】 原油安はカナダドルのマイナス材料!?
・【南アフリカ】 新総裁の下でSARBはインフレ警戒姿勢を堅持
・【トルコ】 TCMBのインフレ見通しは2015年末に「目標レンジ」内に鈍化!?

《テクニカル》
・【ドル円】 下値は週足基準線水準、上値は先行きのプラス3σ(シグマ)水準を想定
・【ユーロ円】 下値は週足スパン上限水準、上値は21日線かい離率プラス6.2%水準を想定
・【豪ドル円】 下値は週足基準線をやや超える水準、上値は2013年4月高値水準を想定
・【NZドル円】 下値は週足基準線水準、上値は2007年6月終値前後を想定
・【ポンド円】 下値は週足基準線水準、上値は先行きのプラス3σ(シグマ)水準を想定
   ・・・ほか当社取扱全12通貨ペアのテクニカルポイントを解説

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