市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/12/06 14:15円が全面高。カナダ中銀の利上げ観測は後退

【ポイント】
・米国と中国の関係悪化への懸念からリスク回避の動き
・BOC(カナダ中銀)は利上げ継続を表明
・一方で、利上げペースの鈍化を示唆。カナダドルにとってマイナス材料


[レビュー]

6日東京時間の外国為替市場では、が全面高の展開。一時、米ドル/円は112.59円、ユーロ/円は127.70円、豪ドル/円は81.27円、NZドル/円は77.27円へと下落しました。「米国の要請により、カナダ当局が中国のファーウェイの孟晩舟・副会長兼CFO(最高財務責任者)をバンクーバーで逮捕した」との報道を受けて、米国と中国の関係が悪化するとの懸念が浮上。日経平均やNYダウ先物が下落し、外為市場では円高圧力が加わりました。

[これからの展開]

ファーウェイの副会長兼CFOが逮捕されたとの報道を受けて、東京時間はリスク回避の動きとなりました。リスク回避の局面では、円高圧力が加わりやすい一方、豪ドルやNZドルには下落圧力が加わりやすくなります。中国の今後の対応や主要国株価の動向次第で、リスク回避の動きは一段と強まる可能性があり、注意が必要です。

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BOC(カナダ銀行、中銀)は昨日(5日)、政策金利を1.75%に据え置くことを決定。声明では、BOCの利上げペースが今後鈍化する可能性を示しました。

声明は、「インフレ目標を達成するために、政策金利を中立レンジまで引き上げる必要がある」との見方を示し、利上げを続ける方針を改めて表明。

一方で、「前回10月の会合以降、原油価格が大幅に下落した」と指摘し、「国内エネルギー産業の活動は当初の予想以上に軟化する可能性がある」との見方を示しました。

インフレについては、10月のCPI(消費者物価指数)上昇率は前年比2.4%と、目標中央値の+2%を上回っているものの、「ガソリン価格の下落によって、(CPI上昇率は)今後数カ月間はかなり和らぐと予想される」と分析。そのうえで、「インフレを伴わない追加の(経済)成長の余地があり得る」との見方を示しました。

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BOCの次回利上げ時期について、市場では来年1月との見方が有力だったものの、声明を受けて、その見方は大きく後退。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)が織り込む来年1月の利上げの確率は、会合前の60%程度から35%程度へと低下しました。

BOCの1月利上げ観測の後退は、カナダドルにとってマイナス材料です。原油価格の下落が加われば、カナダドルには下落圧力が加わりやすいと考えられます。OPEC(石油輸出国機構)の定例総会が本日OPEC加盟国と非加盟国の拡大会合が明日(7日)開催されます。それらの結果次第で、原油価格が大きく変動する可能性があります。

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