市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/11/09 15:13原油安がカナダドルの重石。原油価格が下げ止まれば、市場はBOCの金融政策も意識!?

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は、次の一手が利上げになる可能性が高いことを示唆
・RBAは同時に、目先利上げを行う必要はないとも強調
・BOC(カナダ中銀)の追加利上げ観測は、カナダドルにとってプラス材料。ただ、市場の関心は原油価格へ!?


[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、が堅調に推移。一時、米ドル/円は113.77円、ユーロ/円は129.18円、豪ドル/円は82.44円、NZドル/円は76.65円へと下落しました。日経平均や上海総合指数が下落し、円の支援材料となりました。

RBA(豪準備銀行、中銀)が金融政策報告を公表したものの、豪ドルは反応薄でした。金融政策報告では、前回8月時点から、豪州のGDP成長率やインフレの見通しが上方修正され、失業率見通しが引き下げられました。金融政策報告は、豪経済について一段と楽観的な見方を示すとともに、インフレや失業率の見通しは将来の利上げの可能性を意味すると指摘。一方で、失業率の低下やインフレ率の上昇は緩やかになる可能性が高く、「目先、金利を変更する強い根拠はない」と強調。政策金利の据え置きを当面続けることを改めて示唆しました。

[これからの展開]

BOC(カナダ銀行、中銀)は10月24日の会合で、0.25%の利上げを決定。政策金利を1.50%から1.75%に引き上げました。

BOCはその時の声明で、「インフレ目標を達成するために、政策金利を中立スタンスまで引き上げる必要がある」と表明。政策金利は将来的に中立水準(BOCは2.50-3.50%と推計)まで上昇する可能性を示しました。

市場では、BOCの次回の利上げは来年1月との見方が有力ですが、OIS(翌日物金利スワップ)には、来月(12月)の利上げの確率も3割程度織り込まれています。BOCの次回会合は12月5日です。

BOCの追加利上げ観測は、カナダドルにとってプラス材料と考えられます。

ただ、カナダドルについて、足もとの市場はBOCの追加利上げの可能性以上に、原油安を材料視しており、カナダドルは上値が重い展開になっています。昨日(8日)、米WTI先物が約8カ月ぶり、北海ブレント先物は約3カ月ぶりの安値をつけました。供給過剰の懸念が原油安の背景にあります。

原油価格が下げ止まれば、市場の関心はBOCの金融政策にも向いて、カナダドルは上昇基調を強めるとみられます。主要国株価(円の変動要因)の上昇も加われば、カナダドル/円は10月3日高値の89.21円に向かう展開になる可能性があります。
 

(出所:トムソン・ロイターより作成)

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