市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/10/12 15:05カナダドル/円が11日に約3週間ぶりの安値。その背景と上下のメドは!?

【ポイント】
・カナダドル/円は、主要国株価や原油価格の変動に影響を受けやすい地合い
・米株安や原油価格の下落がカナダドル/円への下押し圧力


[レビュー]

12日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は112.39円、ユーロ/円は130.48円、豪ドル/円は80.89円、NZドル/円は73.23円へと上昇しました。日経平均が下げ幅を縮小して、さらに前日終値比プラス圏に転じ、円売り(円安)材料となりました。

[これからの展開]

本日(12日)、トルコで米国人のブランソン牧師の審理が行われる予定です。トルコリラは裁判所の判断に反応する可能性があります。トルコ当局はブランソン牧師を自宅に軟禁しており、そのことが米国とトルコの関係悪化の一因となっているためです。

「米国とトルコが米国人牧師を解放することで合意した」との報道があります(*本日12日の『スポットコメント』ご参照)。ただし、これは正式発表ではなく、注意が必要です。

実際に、裁判所がブランソン牧師を解放するとの判断を下せば、トルコと米国の関係が改善に向かう可能性があり、トルコリラは上昇するとみられます。一方、裁判所が解放を認めなければ、前述の報道で解放への期待が高まっているだけに、失望も大きくなりそうです。トルコリラは下落圧力にさらされる可能性があります。

*****

カナダドル/円は、10月3日の89.21円(約8カ月ぶりの高値)をピークに下落傾向にあります。昨日(11日)は一時85.74円へと下落し、約3週間ぶりの安値をつけました。

米国とカナダが9月30日にNAFTA(北米自由貿易協定)見直し交渉で合意したことや、BOC(カナダ中銀)の10月利上げ観測(次回会合は10月24日)など、カナダドルにとってプラス材料はあります。

ただ、足もとの市場の関心はカナダ国外の材料(米長期金利、主要国の株価、原油価格など)に向いています。米国の株安(円高要因)や原油価格の下落(カナダドル安要因)によって、カナダドル/円には下落圧力が加わっています。

カナダドル/円は当面、主要国株価や原油価格の変動に影響を受けやすい地合いが続きそうです。主要国株価や原油価格が一段と下落すれば、カナダドル/円は下押す可能性があります。その場合、200日移動平均線(11日時点で85.21円)が下値メドになりそうです。一方、主要国株価や原油価格の下落が一服すれば、市場ではBOCの10月利上げや、米国・カナダ・メキシコの3カ国協定の枠組み維持が改めて意識されるかもしれません。カナダドル/円は89.21円(10月3日高値)に向けて上昇する可能性があります。

カナダドル/円(日足、2018/1/2~)

(出所:M2JFXチャート)



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