市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/31 14:12カナダ中銀は7月に利上げか。加ドルの支援材料となりそう

【ポイント】
・BOC(カナダ中銀)は7月にも利上げに動くことを示唆
・原油価格や欧州政治情勢に注意は必要も、加ドル/円は戻りを試す展開か


[レビュー]

5月31日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は108.54円、ユーロ/円は126.49円、NZドル/円は75.63円へと下落しました。イタリアの政治情勢をめぐる懸念が、円の支援材料となりました。

豪ドルは上値が重い展開。一時、豪ドル/米ドルは0.7549米ドル、豪ドル/円は82.00円へと下落しました。豪州の1-3月期の設備投資が前期比+0.4%と、市場予想の+0.7%を下回り、豪ドルの重しとなりました。

[これからの展開]

BOC(カナダ銀行、中央銀行)は昨日(5月30日)、政策金利を1.25%に据え置くことを決定。据え置きは、3会合連続です。

声明では、BOCが7月にも利上げを行うことが示唆されました。

声明は、カナダ経済について、「1-3月期の活動は、予想よりも若干強かったようだ」と分析。「労働所得の増加に支えられて、消費の伸びは引き続き堅調」とし、「賃金は予想通り、上向き続けている」と指摘。そして、前回4月会合時の「BOCは引き続き、なおスラック(たるみ)が存在する兆しがある労働市場のデータを評価する」との文言を削除しました。

金融政策については、「総じて4月以降の進展は、インフレを目標近辺に維持するために、より高い水準の金利が正当化されるとの見方を一段と強固にしている」とし、これまでの“時間とともに(より高い水準の金利が正当化される)”の文言を削除。また、「一定の金融緩和が依然として必要」や「将来の金利調整に関して引き続き慎重であり続ける」との文言も削除しました。

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加ドル/円は5月22日に一時、87.07円へと上昇し、3カ月半ぶりの高値を記録しました。その後、原油価格の下落を背景に、加ドルには下押し圧力が加わり、加ドル/円は29日に一時83.00円へと値を下げました。

OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟主要産油国の協調減産の規模が縮小されるとの観測があるため、原油価格は当面、軟調に推移する可能性があります。また、イタリアやスペインの今後の政治動向次第では、リスク回避の動きが強まる可能性もあります。原油価格の下落は加ドルのマイナス材料、リスク回避は円のプラス材料と考えられます。

ただ、BOCが昨日(5月30日)の声明で、次回7月11日の会合で利上げを行うことを示唆。それを受けて、市場では7月の利上げ観測が一段と高まりました。原油価格の動向やや欧州の政治情勢に注意は必要なものの、BOCの7月利上げ観測に支えられて、加ドル/円は今後、戻りを試す展開になる可能性があります。

*5月28日更新の『Weekly投資戦略ガイド』における、加ドル/円の想定レンジは83.80~86.70円です。5月31日の『注目のチャート』は、加ドル/円を取り上げています。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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