市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/28 13:46トルコリラは、TCMB政策会合に向けて大統領らの発言に要注意

[レビュー]

28日東京時間の外国為替市場では、米ドルが弱含み。一時、米ドル/円は109.32円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.1719米ドル、豪ドル/米ドルは0.7571米ドル、NZドル/米ドルは0.6947米ドルへと上昇しました。ポジション調整が中心とみられます。

イタリアの新首相に指名されていたコンテ氏が組閣を断念しました。市場で今後、材料視される可能性があります。*イタリアの政局については、28日のスポットコメント『イタリアで早期の再選挙か。「五つ星」と「同盟」は連立政権樹立に失敗』をご覧ください。


[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)は先週水曜日(23日)に緊急利上げを実施。後期流動性貸出金利を13.50%から16.50%に3%引き上げました。

トルコのシムシェキ副首相は先週金曜日(25日)、緊急利上げについて「遅かった」と語る一方、「利上げは中銀の独立性を示す力強い措置だった」と評価。「中銀は政府の全面的な支持を得ている」と強調し、「中銀は必要なことは何でもするだろう」と語りました。

市場は、23日の3%の利上げではインフレやトルコリラ安への対応にはなお不十分であり、6月7日の政策会合で追加利上げを行う必要があると見ています。

ただ、TCMBが追加利上げを実施するのは、簡単ではなさそうです。エルドアン大統領はTCMBに対して繰り返し利下げを要求してきました。また、5月23日の緊急利上げについても、シムシェキ副首相やアーバル財務相、チェティンカヤTCMB総裁は21日の時点で緊急利上げを行う必要があると一致していたものの、エルドアン大統領の説得に時間がかかったため、TCMBは23日まで動けなかったとの報道もあります。

6月7日のTCMBの会合に向けて、エルドアン大統領ら政府当局者の発言が出てくることも考えられます。エルドアン大統領がTCMBの先週の緊急利上げを批判する、あるいは利下げを改めて求めた場合、トルコリラは下落する可能性があり、注意が必要です。

(シニアアナリスト 八代和也)

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