市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/25 15:05トルコリラは続落。SARBは当面、政策金利を据え置きか

[レビュー]

25日東京時間の外国為替市場では、円が反落。一時、米ドル/円は109.72円、ユーロ/円は128.46円、豪ドル/円は82.88円、NZドル/円は76.01円へと上昇しました。北朝鮮の金桂冠・第1外務次官が、米が北朝鮮との首脳会談を中止したことについて、「いつでも対話する用意がある」と語ったことで、リスク回避の動きが和らぎました。

トルコリラは続落。対米ドルで下落し、トルコリラ/円は一時22.84円へと値を下げました。TCMBは23日に緊急利上げを実施したものの、エルドアン大統領に利上げの必要性を説得するのに数日かかったことが昨日(24日)判明し、トルコリラのさらなる重しとなりました。


[これからの展開]

SARB(南アフリカ準備銀行)は昨日(25日)、政策金利を6.50%に据え置くことを決定しました。

SARBはインフレ率やGDP成長率見通しを発表。CPI(消費者物価指数)上昇率は、2018年が平均+4.9%、2019年と2020年はいずれも平均+5.2%と予想。上昇率は2020年までSARBのインフレ目標(+3~6%)の範囲内に収まるとの見通しを示しました。一方、GDP成長率は2018年と2019年が+1.7%、2020年は+2.0%と予想。2019年の見通しを従来の+1.5%から上方修正しました。

SARBのクガニャゴ総裁は会合後の会見で、「インフレ見通しに対するリスクは、上向きに傾いた」と指摘。見通しへのリスクとして、原油高や電力料金が上がる可能性があることを挙げ、4月の付加価値増税の影響も不透明感があると述べました。「成長見通しは依然として困難」としつつも、先行きについては比較的楽観的な見方を示しました。

クガニャゴ総裁はまた、「金融政策スタンスは引き続き緩和的であり、インフレ見通しや景気の現状を踏まえると適切」とする一方、「リスクや不透明感が高いため、SARBはインフレが目標レンジ内に収まるように警戒し、必要に応じて政策スタンスを調整する」と語りました。

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SARBは3月の前回会合で、0.25%の利下げを行いました。景気が低迷するなか、CPI上昇率が鈍化したことで、利下げに踏み切ったとみられます。

一昨日(5月23日)発表された4月のCPIは前年比+4.5%と、3月の+3.8%から上昇率が加速。足もとの原油高や4月の付加価値増税が今後、CPI上昇率を押し上げる可能性があります。CPIの動向を踏まえると、SARBが追加利下げに踏み切る可能性は低いとみられます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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