市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/24 15:04NZドル/米ドルは先週約5カ月ぶりの安値を更新後、比較的底堅く推移

[レビュー]

24日東京時間の外国為替市場では、円が堅調に推移。一時、米ドル/円は109.34円、豪ドル/円は82.56円、NZドル/円は75.57円へと下落しました。日経平均の下落や米国が自動車に対して新たに輸入関税を課す可能性が浮上し、円の支援材料となりました。米商務省は23日、自動車やその関連部品の輸入が米国内の自動車産業を侵害し、安全保障を脅かしたかどうかを調査すると発表しました。


[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)は昨日(23日)、緊急の政策会合を開催し、3.00%の利上げを決定。後期流動性貸出金利を13.50%から16.50%に引き上げました。それを受けて、トルコリラは昨日NY時間に、対米ドルや対円などで急反発しました。*TCMBの緊急利上げについて詳しくは、24日のスポットコメント『トルコ中銀が緊急利上げ。市場では「遅すぎた」「なお不十分」との見方も』をご覧ください。

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NZドル/米ドルは5月16日に、一時0.6850米ドルへと下落し、約5カ月ぶりの安値を記録しました。米国の長期金利(10年債利回り)の上昇を背景に米ドルが全般的に強含んだほか、RBNZ(NZ準備銀行)の利上げがさらに後ズレする可能性があり、それらがNZドル/米ドルの下押し圧力となりました。RBNZは5月10日の政策会合時の声明で次の一手が利下げである可能性もあることを示し、また金融政策報告では利上げとCPI上昇率の2%到達時期の予想を2月時点から1四半期後ズレさせました。

ただ、NZドル/米ドルは5月17日以降、比較的底堅い展開です。原油高が資源国通貨とみなされるNZドルの支援材料となっています。原油価格の代表的な指標であるWTI先物は、約3年半ぶりの高値圏にあります。

NZの4月貿易収支が本日(24日)発表されたものの、NZドル/米ドルに大きな反応はみられませんでした。貿易収支の発表が終わり、NZ関連の次の主要イベントは6月5日の乳製品電子オークション(GDT)です。NZドル/米ドルは当面、NZドル側の材料で動きにくいとみられます。引き続き、米ドル側の材料(米長期金利、経済指標)や原油など資源価格の動向に影響を受けやすい地合いになりそうです。米長期金利が低下する、あるいは原油価格が上昇を続ければ、NZドル/米ドルは戻りを試す可能性があります。

NZドル/米ドル(日足、2017/11/2~)
 
(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

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