市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/23 13:28豪ドル/米ドルや豪ドル/円は既往レンジを上抜けできるか

[レビュー]

23日東京時間の外国為替市場では、円が堅調に推移。一時、米ドル/円は110.38円、豪ドル/円は83.21円、NZドル/円は76.09円へと下落しました。日経平均が大幅に下落し、円の支援材料となりました。

トルコリラが午前7時頃に急落し、対米ドルや対円で過去最安値を更新しました。トルコリラの急落は、流動性が低い時間帯(NY市場のクローズと東京市場のスタートの間)を狙った投機的なトルコリラ売りによるもののようです。


[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)の金融政策や独立性をめぐる懸念を背景に、トルコリラへの下落圧力が続いています。トルコリラは一段と下落する可能性があり、要注意です。

*金融政策や独立性をめぐる懸念については、15日のオセアニア・レポート『トルコ大統領の発言を受けて、トルコリラが過去最安値を更新』、22日のスポットコメント『2014年のトルコリラ防衛を振り返る』をご覧ください。

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豪ドルが底堅く推移しています。昨日(22日)、豪ドル/米ドルは約1カ月ぶり、豪ドル/円は約2カ月半ぶりの高値を記録しました。

足もとの原油高が資源国通貨である豪ドルの支援材料となっているほか、先週の米中通商協議を受けて両国の貿易摩擦への懸念が後退したことも、豪ドルの追い風となっています。原油価格の代表的な指標であるWTI先物は、約3年半ぶりの高値圏にあります。イランやベネズエラからの原油の供給が減少するとの観測が原油価格を押し上げているようです。資源国通貨である豪ドルにとって、原油価格の上昇はプラス材料と判断できます。

豪ドル/米ドルは約3週間にわたり、0.74~0.76米ドルのレンジで上下動を繰り返してきました。昨日の高値は0.7601米ドルと、わずかに0.76米ドルを上抜けたものの、一瞬でした。依然として0.74~0.76米ドルのレンジが続いていると考えることができそうです。仮に0.76米ドルより上の水準で定着できれば、次は200日移動平均線(22日時点で0.7771米ドル)に向かう展開になる可能性があります。

豪ドル/米ドル(日足、2018/1/2~)

(出所:M2JFXチャート)

豪ドル/円は約3カ月にわたり、おおむね81~84円のレンジで推移してきました。一昨日(21日)と昨日、レンジ上限である84円を上抜けたものの、本日東京時間に再び83円台へと押し戻されました。84円より上の水準で定着できれば、200日移動平均線(22日時点で85.62円)を目指す可能性があります。

豪ドル/円(日足、2018/1/2~)

(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

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