市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/21 14:13カナダ中銀は30日の会合で政策金利を据え置く可能性が高まる!?

[レビュー]

21日東京時間の外国為替市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は111.21円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.1747米ドル、NZドル/米ドルは0.6892米ドルへと下落。トルコリラは対米ドルで過去最安値を更新しました。米国の長期金利(10年債利回り)が若干上昇し、米ドルの支援材料となりました。

米WTI先物の時間外取引での上昇に支えられて、加ドルや豪ドルも強含み。一時、豪ドル/円は83.64円、加ドル/円は86.38円へと上昇しました。


[これからの展開]

カナダの4月インフレ率が先週金曜日(18日)に発表されました。結果は総合CPI(消費者物価指数)が前年比+2.2%、CPI共通値が同+1.9%、CPIトリム値とCPI中央値がいずれも同+2.1%でした。BOC(カナダ銀行、中央銀行)は共通値、トリム値、中央値の3つをコアインフレとしており、インフレ指標として総合CPI以上に重視しています。

BOCは今年1月に0.25%の利上げを実施した後、3月と4月の2会合連続で政策金利を1.25%に据え置きました。4月会合時の声明では、追加利上げを示唆する一方、「将来の金利調整に関して引き続き慎重であり続ける」と表明。これまでの利上げへの経済の反応とともに、今後入手される経済指標を注視する姿勢を示しました。

今回のインフレ統計では、総合CPIが3月の前年比+2.3%から若干鈍化しました。コアインフレのうち、トリム値と中央値は3月の+2.0%から上昇率がやや加速したものの、共通値を含め、いずれもBOCのインフレ目標(+1~3%)の中央値である+2%近辺でした。また、3月の小売売上高(自動車を除く、5月18日発表)は前月比0.2%減と、市場予想(0.5%増)に反してマイナスを記録しました。NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉も依然として合意に至っていません。それらを踏まえると、BOCはしばらく様子見を続けると考えられます。5月30日の次回会合で政策金利は据え置かれそうです。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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