市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/16 13:50豪賃金の伸びは依然として鈍い。RBAの政策金利据え置きの方針に変化はなさそう

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが一時下落。豪ドル/米ドルは0.7447米ドル、豪ドル/円は82.19円へと下落する場面がありました。豪州の今年1-3月期の賃金コスト指数が前期比+0.5%と、市場予想の+0.6%を若干下回り、豪ドルへの下押し圧力となりました。


[これからの展開]

豪州の1-3月期の賃金コスト指数(賞与を除く時給ベース)は前年比では+2.1%と、上昇率は昨年10-12月期(+2.1%)と同じでした。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

RBA(豪準備銀行)は高水準の家計債務や低インフレを背景に、政策金利を当面据え置くことを示唆。そして、インフレ率が上昇するには、賃金の伸びが加速する必要があるとの見解を示しています。そのため、賃金の伸び加速がRBAの利上げ検討開始の条件のひとつと考えられます。

1-3月期の賃金コスト指数では、賃金の伸びが依然として鈍いことが改めて示されました。RBAの政策スタンス(政策金利の据え置きを続ける)に変化はなさそうです。

足もとの為替市場では、米国の長期金利(10年債利回り)の上昇を背景に、米ドルが全般的に強含んでいます。豪ドル/米ドルに対して下押し圧力が加わりやすい地合いのなか、豪賃金コスト指数の結果は、RBAの利上げは遠いとの印象を与えるものでした。豪ドル/米ドルは上値が重い状況が続く可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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