市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/15 14:30トルコ大統領の発言を受けて、トルコリラが過去最安値を更新

[レビュー]

15日東京時間の外国為替市場では、トルコリラが下落。トルコリラは対米ドル、対円、対ユーロで過去最安値を更新しました。エルドアン・トルコ大統領の発言を受けて、TCMB(トルコ中央銀行)の独立性をめぐる懸念が一段と強まりました(後述)。


[これからの展開]

エルドアン・トルコ大統領は英国時間14日(日本時間15日)、「大統領選と議会選に勝利した場合、自身が金融政策に対してより多くの責任を担うだろう」と語りました。トルコは6月24日の大統領選と議会選後、大統領制に完全移行します(現在は議院内閣制)。

エルドアン大統領はまた、中銀(TCMB)は独立しているとしつつも、「中銀は選挙後、大統領が発するメッセージを無視することはできなくなるだろう」と述べました。

エルドアン大統領はかねてより、TCMBに対して利下げを要求。そのため、市場ではTCMBの独立性をめぐる懸念が根強くあり、また大統領の利下げ圧力によってTCMBはトルコのインフレや通貨安に対応するための利上げが難しいとの観測があります。そして、それらがトルコリラへの下落圧力となってきました。

エルドアン大統領が今回、金融政策に介入する可能性に言及したことで、市場では“TCMBの独立性をめぐる懸念”や“利上げできないとの観測”が一段と強まりそうです。トルコリラは過去最安値をさらに更新する可能性があり、注意が必要です。

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豪ドルは、明日(16日)発表される豪州の今年1-3月期の賃金コスト指数に注目です。RBAは政策金利を据え置く理由に、高水準の家計債務によって消費見通しに不透明感があることや、インフレ率の低さを挙げており、低インフレは賃金の伸びの低さが一因との見方を示しているためです。賃金コスト指数の市場予想は、前年比+2.1%。市場予想と異なる結果になれば、豪ドルが反応する可能性があります。


 (出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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