市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/14 15:01カナダ労働市場は引き続き堅調。今週は18日のCPIと小売売上高がカナダドルの相場材料に

[レビュー]

14日東京時間の外国為替市場は、材料に乏しく小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね先週末(11日)のNY終値近辺で推移しました。イタリアでは、ポピュリスト政党の「五つ星運動」と極右政党の「同盟」が連立政権の樹立で合意した模様ですが、市場の反応は今のところ限定的です。

(※)イタリア政治について、本日の「スポットコメント」をご参照ください

[これからの展開]

11日に発表された4月のカナダ雇用統計では、失業率が5.8%と前回から横ばいでした。失業率は2007年10月以来、1990年以降では最低水準です。就業者数は-1.1千人と、市場予想の+17.4千人を下回りました。ただし、就業者数は月ごとの振れ幅が大きい指標です。6か月平均は4月時点で+27.58千人と、ややペースダウンしているものの、依然としてカナダ労働市場は底堅いと判断できます。
 

5月11日時点のOIS(翌日物金利スワップ)による、市場が予想する7月の利上げ確率は75%です。今週は18日にカナダの4月CPIと小売売上高が発表されます。経済指標でインフレ圧力や加景気の底堅さが示されれば、市場の利上げ観測のサポートとなり、カナダドルの支援材料となりそうです。

3月のCPIは前年比+2.3%まで上昇しました。4月の市場予想は前年比+2.3%と、引き続きBOC(加中銀)のインフレ率目標(+2%)を上回ると予想されています。4月の小売売上高は前月比+0.3%と、底堅い伸びが予想されています。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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