市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/05/01 14:55RBAの政策金利発表にサプライズなし。市場の関心は4日のRBA金融政策報告へ!?

[レビュー]

5月1日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(4月30日)のNY終値近辺で推移しました。NZの3月住宅建設許可やRBA(豪準備銀行)の政策金利が発表されたものの、その結果に対する為替市場の反応は限定的でした。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は本日(5月1日)、政策金利を過去最低の1.50%に据え置くことを決定しました。据え置きは19回連続です。

声明の内容は、前回4月3日から大きな変化がなく、政策金利は当面据え置かれることが改めて示唆されました。

声明は、豪経済について「引き続き成長ペースの加速を予想しており、2018年と2019年のGDP成長率は、平均で3%を若干上回る」と予測。一方で、家計消費の見通しが不透明要因になっているとし、「家計所得の伸びは緩やかで債務の水準は高い」と指摘しました。

インフレについては、「依然として低い」と指摘。最近のインフレ率はRBAの見通しに沿った水準だったとしつつ、「賃金の低い伸びや小売業の激しい競争を反映し、インフレは当面、低水準にとどまる」との見方を示しました。ただし、インフレ率は景気の加速に伴って徐々に上昇するとし、「CPI上昇率は2018年に2%を若干上回るというのが、中心的な予想だ」との見方を維持しました。

豪ドルに関しては、「豪ドルは貿易加重ベースで、過去2年間のレンジ内にとどまっている」と指摘。「豪ドルが上昇すれば、経済活動の好転とインフレ率の上昇が、現在の想定よりも鈍くなる可能性がある」との見方を示しました。

金融政策については、「低水準の金利が、豪経済を引き続き支援している」と、低金利の必要性に言及しつつ、「失業率の一段の低下やインフレ率の目標水準への回帰が予想されているものの、そのペースは緩やかになる可能性が高い」と分析。そのうえで、「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」としました。

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RBAの政策金利や声明に対して、豪ドルに大きな反応はみられませんでした。その要因として、政策金利が市場の予想通りの結果(据え置き)となり、また声明の内容も前回から大きな変化はなく、RBA政策金利を当面据え置く姿勢に変わりがないことが改めて確認されたためと考えられます。

政策金利や声明にサプライズがなかったことで、豪ドルに関する市場の関心は、4日のRBA四半期金融政策報告へと移るとみられます。金融政策報告では、GDP成長率、基調インフレ率、失業率の見通しが焦点になりそうです。前回2月は以下の通り。市場の一部に、GDP成長率見通しが今回下方修正されるとの観測があるようです。

*前年比
<GDP成長率>
・2018年6月:2.75%
・  同12月:3.25%
・2019年6月:3.5%
・  同12月:3.25%
・2020年6月:3%

<基調インフレ率>
・2018年6月:1.75%
・  同12月:1.75%
・2019年6月:2%
・  同12月:2%
・2020年6月:2.25%

<失業率>
・2018年6月:5.25%
・  同12月:5.25%
・2019年6月:5.25%
・  同12月:5.25%
・2020年6月:5.25%

(シニアアナリスト 八代和也)

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