市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/04/19 13:36加ドルはやや軟調も、BOCはタカ派へシフト!?

[レビュー]

19日東京時間の外国為替市場では、米ドルが底堅く推移。米ドル/円は一時107.49円まで上昇しました。豪雇用統計の弱い結果を受けて、豪ドル/円は一時83.45円、豪ドル/米ドルは一時0.7745ドルまで下落しました(後述)。

トルコリラ/円は一時26.71円まで上昇しました。エルドアン大統領が大統領選挙と議会選挙を6月24日に実施すると発表。大統領の無理な経済運営が選挙後に修正されるとの期待が高まったことがトルコリラの上昇材料となりました。

(※)トルコリラに関して、本日の「スポットコメント」をご参照ください

[これからの展開]

本日発表された3月の豪雇用統計では、失業率が5.5%へ低下しました。一方で、雇用者数変化は+0.49万人と市場予想の+2.1万人を下回り、前回値は-0.63万人と速報値の+1.75万人から下方修正されました。また、フルタイム労働者は-1.99万人と、前回値の+2.01万人(+6.57万人から下方修正)を大幅に下回りました。
 

豪州の雇用統計に弱さがみられることは、豪ドルにとってマイナスです。ただ、豪ドルは一旦下落したものの、その後すぐに反発しました。市場は来週24日に発表される豪第1四半期CPIに注目しているようです。引き続き、豪州の経済指標に注目です。

BOC(加中銀)は18日、政策金利を現行の1.25%に据え置きました。一部では、今回の会合でBOCが利上げを行うとの見方があったことから、政策金利発表後の加ドルは対円や対米ドルでやや軟調に推移しました。

ただし、BOCの声明やポロズ総裁の会見はタカ派的でした。声明では、インフレ率目標の達成に緩和政策が依然必要ではあるものの、時間とともに利上げが正当化されると示唆されました。また、ポロズ総裁は、「われわれの議論のほとんどが、利上げの適切なペースに関するものだった」と述べ、当局者のタカ派寄りの姿勢が示されました。

NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉の行方などの不透明要因はありますが、BOCが利上げを継続するようであれば、加ドルの支援材料となりそうです。OISによる、市場が予想するBOCの利上げ確率は、5月が48.7%、7月が71.6%です。

(アナリスト 根岸慎太郎)


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