市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/04/17 13:27RBAは「次の一手は利上げの可能性が高い」と明言も、当面は据え置くことを示唆

[レビュー]

17日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(16日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。17~18日の日米首脳会談を前に、様子見ムードが漂いました。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は本日(17日)、政策金利の据え置きを決めた4月3日の会合の議事録を公表。議事録では、RBAの次の一手は利上げになる可能性が高いとしつつ、短期的には利上げを行う強い理由はないと強調。政策金利を当面据え置くことが改めて示唆されました。

議事録は、豪経済について「2018年のGDP成長率は潜在成長率を上回る」との見通しを示し、先行きを楽観視する一方、インフレ率は「労働コストの鈍い伸びや小売部門における激しい競争を踏まえると、当面低水準にとどまる」と指摘。CPI(消費者物価指数)上昇率は2018年に緩やかに上昇し、(目標下限の)2%を若干上回るとの見方を示しました。

金融政策については、「現在の状況を踏まえると、政策メンバーは、次の動きは利下げよりも利上げの可能性が高いとの見解で一致した」との文言を追加。その一方で、「失業率のさらなる低下やインフレ率の目標中央値への回帰は、緩やかなプロセスになると予想される」とし、「短期的に金融政策を調整する強い理由はない」と強調。政策金利の据え置きを当面続けることを示唆しました。

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RBA議事録に対する豪ドルの反応は限定的でした。その要因として、次の一手は利上げの可能性が高いとされたものの、当面は政策を変更する必要はないとされたためと考えられます。

RBAは政策金利を据え置く理由に、高水準の家計債務によって消費見通しに不透明感があることや、インフレ率の低さを挙げています。そして、低インフレは賃金の伸びの低さが一因との見方を示しています。そのため、RBAが利上げを検討し始める条件のひとつとして、賃金上昇圧力の高まりが確認される必要がありそうです。豪州の1-3月期の賃金データは、5月16日に発表されます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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