市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/04/16 14:33豪ドル/円は約1か月ぶりの高値圏。シリア情勢などに注意が必要も、さらに戻りを試す可能性も!?

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開。米ドル/円やクロス円は、おおむね先週金曜日(13日)のNY終値近辺での“もみ合い”となりました。米英仏軍が14日朝(日本時間)に実施したシリア攻撃に対する為替市場の反応は限定的でした。


[これからの展開]

豪ドル/円は先月23日、一時80.48円へと下落し、約1年4か月ぶりの安値をつけました。トランプ米大統領が先月1日、鉄鋼とアルミニウムに輸入関税を課す方針を発表。それをきっかけに世界的な貿易戦争(特に米国と中国)への懸念からリスク回避の動きが強まりました。リスク回避の強まりは、豪ドルにとってマイナス材料になる一方、円にとってプラス材料です。

足もとの為替市場は、米中の通商政策やシリア情勢に関する報道に反応しやすい地合いです。今月に入り、米中の貿易摩擦への懸念が和らいだことで、豪ドル/円は反発へと転じ、13日には一時84.02円へと上昇。約1か月ぶりの高値を記録しました。

米東部時間13日夜(日本時間14日午前)、米軍は英仏軍とともに、シリアの化学兵器関連施設を攻撃しました。アサド政権を支援するロシアやイランは米英仏の攻撃を非難しながらも、「欧米が再びシリアを攻撃すれば世界は混乱に陥る」との警告にとどめました。ただし、シリアをめぐる米英仏とロシア・イランの今後の動きに注意する必要はあります。

リスク回避の動きを強めるような材料(米中貿易摩擦への懸念が再燃、シリア情勢の一段の緊迫化など)が出てこなければ、豪ドル/円は戻りを試す展開になりそうです。その場合、84.47円(2018年3月13日高値)や200日移動平均線(4月13日時点で86.30円)が上値メドとして考えられます。

豪ドル/円(日足、2017/11/27~)

(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

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