市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/04/11 14:05豪ドル/米ドルは200日移動平均線が上値の重要ライン!?

[レビュー]

11日東京時間の外国為替市場では、円が小幅反発。一時、米ドル/円は106.98円、豪ドル/円は82.94円、NZドル/円は78.63円、トルコリラ/円は25.94円へと下落しました。日経平均が軟調に推移し、円の支援材料となりました。

中国のCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が発表されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。CPIは前年比+2.1%、PPIは同+3.1%となり、いずれも市場予想の+2.6%、+3.2%を下回りました。


[これからの展開]

足もとの為替市場は、米国や中国などの通商政策に関心が向きがちであり、各国の経済指標以上に通商政策をめぐる報道に反応しやすい地合いになっています。とりわけ豪州は中国依存度が高い(輸出全体の約3割が中国向け)ため、豪ドルは米中の通商政策に関する報道に、より敏感に反応しやすい状況です。昨日(10日)は、中国の習近平国家主席の発言を受けて、米中貿易摩擦への懸念が緩和し、豪ドル/米ドルや豪ドル/円は上昇しました。習国家主席は10日、中国の市場開放をさらに進め、自動車の輸入関税を年内に引き下げるなどの方針を示しました。

日足チャートをみると、豪ドル/米ドルは今年1月終わりから3月半ばまで、200日移動平均線が下値支持線として機能してきました(下図、橙枠の箇所)。それが3月半ばに200日移動平均線を割り込むと、同移動平均線より上の水準を回復できない状態が続いています(下図、緑の箇所)。目先、豪ドル/米ドルは200日移動平均線が上値メドになりそうです(4月10日時点で0.7809米ドルに位置)。一方、下値メドとしては、0.7644米ドル(今年3月29日安値)が挙げられます。

豪ドル/米ドル(日足、2017/11/22~)

(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

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