市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/04/04 13:24GDT価格指数は小幅低下。トルコCPI上昇率はわずかに改善

[レビュー]

4日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが堅調に推移。一時、豪ドル/円は82.13円、豪ドル/米ドルは0.7712米ドルへと上昇しました。豪州の2月小売売上高が前月比+0.6%と、市場予想の+0.3%を上回り、豪ドルの支援材料となりました。

豪ドルにけん引されてNZドルも強含み。一時、NZドル/円は77.64円、NZドル/米ドルは0.7291米ドルへと上昇しました。


[これからの展開]

乳製品電子オークション(GDT)が昨日(3日)開催され、乳製品国際価格の指標であるGDT価格指数は1,030と、前回3月20日の1,036からわずかに低下。少雨の影響で昨年終盤に落ち込んでいたNZの乳製品生産が持ち直しつつあり、それが指数の重しとなりました。GDT価格指数の低下は、4回連続です。

GDT価格指数は今年2月6日に約5か月ぶりの高水準(1,061)を記録した後、今回まで4回連続低下しました。乳製品は、NZの輸出全体の約4分の1を占める同国最大の輸出品です。そのため、乳製品価格(GDT価格指数)の低下は本来、NZドルにとってマイナス材料と考えられます。

GDT価格指数の結果に対し、NZドルはそれほど反応しませんでした。GDT価格指数の前回からの下落率が0.6%程度と小幅だったことや、足もとの市場の関心が米国や中国などの通商政策に向きがちであるためと考えられます。

ただ、乳製品価格が今後、大きく変動した場合、市場の関心は乳製品価格にも向く可能性があります。乳製品価格の動向を引き続きチェックする必要があります。


(出所:GDT資料より作成)

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トルコの3月のCPI(消費者物価指数)が昨日(3日)発表されました。結果は前年比+10.23%と、2月の+10.26%からわずかな改善にとどまりました。

CPI上昇率は、昨年11月の前年比+12.98%をピークに鈍化したものの、そのペースは緩やかです。上昇率は昨年12月が+11.92%、今年1月が+10.35%、2月が+10.26%、3月が+10.23%。依然としてTCMB(トルコ中央銀行)のインフレ目標である+5%を大きく上回っています。

先月(3月)のトルコリラの下落は、トルコの経常赤字拡大のほか、インフレ率の高さが背景にありました。市場では、高インフレが個人消費の鈍化を通じて経済全体に悪影響を与えるとの懸念があります。また、インフレへの対応策として利上げが考えられますが、エルドアン大統領が利下げを繰り返し要求するなか、TCMBが利上げを行うのは困難との見方があり、そのこともトルコリラの重しとなっています。

インフレ率の高さへの懸念やTCMBの利上げが難しいとの見方があるなか、3月のCPI上昇率が2月からほとんど改善しなかったことは、トルコリラにとってマイナス材料と考えられます。トルコリラに下押し圧力が加わりやすい地合いは、変化なさそうです。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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