市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/04/03 14:59豪ドルはRBA政策金利発表に反応薄。市場の関心が米中の通商政策に向くなか、NZドルは今夜の乳製品オークションにも注目

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場では、豪ドルやNZドルが反発。一時、豪ドル/円は81.46円、NZドル/円は76.58円、豪ドル/米ドルは0.7688米ドル、NZドル/米ドルは0.7233米ドルへと上昇しました。日経平均が下げ幅を縮小するなか、昨日(2日)NY時間に強まったリスク回避の動きが緩和し、豪ドルやNZドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

RBA(豪準備銀行)は本日(3日)、政策金利を過去最低の1.50%に据え置くことを決定しました。据え置きは18回連続です。

声明における豪経済やインフレ、豪ドル、金融政策に関する文言は、3月6日の前回会合時から大きな変化がなく、政策金利は当面据え置かれることが改めて示唆されました。

声明は、豪ドルについて、「貿易加重ベースで、過去2年間のレンジ内にとどまっている」との見解を示し、「豪ドルが上昇すれば、経済活動の好転とインフレ率の上昇が、現在の想定よりも鈍くなる可能性がある」と指摘しました。

金融政策については、「低水準の金利が、豪経済を引き続き支援している」と、低金利の必要性に言及しつつ、「失業率の一段の低下やインフレ率の目標水準への回帰が予想されているものの、そのペースは緩やかになる可能性が高い」と分析。そのうえで、「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」としました。

RBAの政策金利や声明に対して、豪ドルに大きな反応はみられませんでした。その要因として、政策金利が市場の予想通りの結果(据え置き)となり、また声明でRBAの政策スタンス(政策金利を当面据え置く)が変わらないことが改めて確認されたためと考えられます。明日(4日)、豪州の小売売上高や住宅建設許可件数(いずれも2月分)が発表されます。それらが次の豪ドルの独自材料になりそうです。

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乳製品電子オークション(GDT)が今夜行われます。乳製品はNZの主力輸出品(NZの輸出全体の約3割)であるため、NZドルを考えるうえで、乳製品の価格動向に目を向ける必要があります。

乳製品国際価格の指標であるGDT価格指数は、昨年末から年初にかけて反発。今年2月6日のオークションでは1,061と、約5か月ぶりの高水準を記録しました。その後は弱含んだものの、それでも引き続き1,000以上の水準を維持しています。前回3月20日は1,036でした。

足もとの市場の関心は、米国や中国などの通商政策に向きがちであり、乳製品価格に反応しにくい地合いです。それでも、乳製品価格が本日のオークションで前回から大きく変動すれば、NZドルが反応する可能性があります。


(出所:GDT資料より作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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