市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/03/21 13:2622日朝、RBNZが政策金利を発表。NZドルが反応する可能性も!?

[レビュー]

21日東京時間の外国為替市場では、加ドルが堅調に推移。加ドル/円は一時、81.79円へと上昇しました。「米国政府がNAFTA(北米自由貿易協定)再交渉で、自動車部材に関する要求を取り下げた」と伝わり、加ドルの支援材料となりました。米政府は自動車の関税をゼロにする条件として、米国へ輸出するためカナダやメキシコで生産された自動車に米国製の部材を最低50%使用するよう求める条項を盛り込むことを提案していました。


[これからの展開]

日本時間22日(木)午前5時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表します。

政策金利は現行の1.75%に据え置かれそうです。NZの消費者物価指数が来月(4月)発表されることに加え、RBNZの総裁が3月27日に交代するためです。新総裁には、元副総裁のエイドリアン・オア氏が就任します。

市場は今回の据え置きをほぼ確実視しており、関心は声明へと移っています。声明では、特にNZ経済やNZドル、金融政策に関する文言が焦点になりそうです。それらを含めて、声明の内容が前回2月8日から大きく変化すれば、NZドルが反応する可能性があります。

前回は以下の通りでした。
<NZ経済>
・「GDP成長率は2017年後半に鈍化した。ただ、緩和的な金融政策や高水準の交易条件、政府支出や人口増によって、(成長率は)強まることが見込まれる」
・「昨年11月の金融政策報告時と比較すると、成長見通しは短期的に弱いものの、中期的には強い」
<NZドル>
・「NZドルは昨年11月の金融政策報告以降、主に米ドル安が原因で堅調に推移している」
・「TWI(貿易加重指数)は予測期間にわたって低下すると想定している」
<金融政策>
・「金融政策はかなりの期間、緩和的な状態が続く」
・「多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」

NZドルのTWI(貿易加重指数)は足もとで75前後と、前回会合前とそれほど変わらない水準で推移。金融政策に関する文言は2017年以降、ほぼ同じでした。NZドルや金融政策に関する文言は、前回からそれほど変わらない可能性があります。

変化するとすれば、NZ経済に関する文言と考えられます。NZの昨年10-12月期のGDP成長率は前期比+0.6%と、RBNZの今年2月時点の見通しである+0.7%を若干下回ったためです。NZ経済の先行きについて慎重な見解が示された場合、NZドルに下押し圧力が加わる可能性があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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