市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/03/20 13:53豪ドルはRBA議事録に反応薄。次は22日の雇用統計が独自材料に!?

[レビュー]

20日東京時間の外国為替市場では、日経平均が下げ幅を縮小するなか、円が弱含み。一時、米ドル/円は106.31円、ユーロ/円は131.22円、豪ドル/円は81.96円、NZドル/円は76.97円へと上昇しました。

RBA(豪準備銀行)議事録が公表されたものの、豪ドルに大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

RBAは本日(20日)、政策金利の据え置きを決めた3月6日の会合の議事録を公表。議事録では、RBAの政策金利は当面据え置かれることが改めて示唆されました。

議事録は、「2017年に雇用が大幅に増加し、失業率は低下したものの、賃金の伸びの明確な持ち直しにはまだつながっていない」と指摘。一方で、「労働市場の余剰能力が2018年に引き続き徐々に吸収される結果、賃金の伸びは次第に高まると予想される」ともしました。

政策メンバーは、「低水準の金利が、失業の減少とインフレを目標に近づける役割を果たしてきた」と分析。「今後、それら(雇用とインフレ)の目標でさらなる進展が見込まれる」としながらも、「これは緩やかなプロセスになる可能性が高い」との見方を示しました。「2018年に、豪GDP成長率は潜在成長率を上回り、CPI上昇率は2%を若干上回る」と予測する一方、豪ドル高の影響に言及。豪ドルは貿易加重ベースで過去2年間のレンジ内で推移しているとしつつ、「豪ドルが上昇すれば、経済活動の好転とインフレ率の上昇が予測よりも緩やかになる可能性がある」と指摘しました。

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RBAは2016年8月に0.25%の利下げを実施した後、およそ1年半にわたって政策金利を過去最低の1.50%に据え置いています。RBAは政策金利を据え置く主な理由に、賃金の伸びの鈍さや高水準の家計債務を挙げています。今回の議事録では、賃金の伸びの鈍さに引き続き言及。また、「高水準の家計債務によって、消費をめぐる不透明感が増している」と指摘し、家計債務の高さにも懸念を示しました。議事録をみる限り、RBAの政策金利を据え置く方針に変化はなさそうです。

RBA議事録に対する豪ドルの反応は限定的でした。金融政策の先行きについて、3月6日の会合時の声明以上の材料が提供されなかったためと考えられます。豪ドルに関しては、22日に発表される豪州の2月雇用統計が次の独自材料になりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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