市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/03/05 13:55豪ドルは、RBA政策金利や小売売上高に反応する可能性も!?

[レビュー]

5日東京時間の外国為替市場では、日経平均が軟調に推移するなか、円が強含み。一時、米ドル/円は105.42円、豪ドル/円は81.65円、NZドル/円は76.03円へと下落しました。日経平均は一時、21,000円を割り込みました。取引時間中の21,000円割れは、2月14日以来です。

ドイツのSPD(社会民主党)が4日、CDU・CSU(キリスト教民主・社会同盟)との大連立の是非を問う党員投票の結果を発表。賛成多数で大連立が承認され、CDU・CSUとSPDが連立政権を樹立する見通しとなりました。それを好感し、ユーロが東京時間本日(5日)早朝に上昇したものの、ユーロの上昇は一時的に終わりました。

イタリアの総選挙(上下両院)が4日行われました。RAI(国営イタリア放送協会)の予想では、上下院ともに“五つ星運動”が第1党になるものの、“五つ星運動”“中道右派連合”“中道左派連合”のいずれの勢力も過半数に達しないようです。今後、各党による交渉が始まりますが、どのような政権が誕生するかは不透明です。


[これからの展開]

日本時間6日12時30分、RBA(豪準備銀行)が政策金利を発表します。

RBAは政策金利を当面据え置くことを示唆しており、現行の1.50%に据え置かれるとみられます。市場は今回の据え置きをほぼ確実視。関心は声明へと移っています。

声明では、インフレや豪ドル、金融政策に関する文言が焦点になりそうです。それらを含めて、声明の内容が前回2月から大きく変化すれば、豪ドルが反応する可能性があります。

前回は以下の通りでした。
<インフレ>
・「依然として低く、CPI(消費者物価指数)と基調インフレ率はいずれも2%をやや下回っている」
・「賃金の低い伸びや小売業の激しい競争を反映し、インフレは当面、低水準にとどまる」
・「インフレ率は景気の加速に伴って徐々に上昇する」
・「CPI上昇率は2018年に2%を若干上回るというのが、中心的な予想」
<豪ドル>
・「貿易加重ベースで、過去2年間のレンジ内にとどまっている」
・「豪ドルが上昇すれば、経済活動の好転とインフレ率の上昇が、現在の想定よりも鈍くなる可能性がある」
<金融政策>
・「低水準の金利が、豪経済を引き続き支援している」
・「失業率の一段の低下やインフレ率の目標水準への回帰が予想されているものの、そのペースは緩やかになる可能性が高い」
・「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」

6日は、豪州の1月小売売上高(1月)や経常収支(昨年10-12月期)も発表されます。それらの結果にも目を向ける必要があります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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