市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/26 16:12コアインフレがカナダ中銀の目標中央値に接近も、3月7日の会合で政策金利は据え置きか

[レビュー]

26日東京時間の外国為替市場では、材料が特にないなかで、米ドルが弱含み。一時、米ドル/円は106.44円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.2331米ドル、豪ドル/米ドルは0.7877米ドル、NZドル/米ドルは0.7333米ドルへと上昇しました。

黒田日銀総裁が「現在の大幅な金融緩和を粘り強く続けていく必要がある」と語ったものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

カナダの1月インフレ率が先週金曜日(23日)に発表されました。結果は総合CPI(消費者物価指数)が前年比+1.7%、CPI共通値が同+1.8%、CPIトリム値が同+1.8%、CPI中央値が同+1.9%でした。BOC(カナダ銀行、中央銀行)は共通値、トリム値、中央値の3つをコアインフレとしており、インフレ指標として総合CPI以上に重視しています。

総合CPIは昨年12月の+1.9%から上昇率が鈍化し、コアインフレとともに、BOCの目標(+1〜3%)中央値である+2%を下回りました。ただ、コアインフレは、共通値が昨年12月の+1.6%から+1.8%へと上昇率が加速。2%近くで推移してきたトリム値(+1.8%)や中央値(+1.9%)に加えて、共通値も2%に近づきました。

コアインフレの上昇は、BOCの追加利上げの可能性が高まることを示唆しています。ただ、今回のコアインフレの結果だけで、BOCが3月7日の次回会合で追加利上げに踏み切る可能性は低いと考えられます。前回会合以降に発表されたカナダの経済指標は、弱めの結果が目立つためです。今年1月の雇用統計は、失業率が5.9%(市場予想5.8%)、就業者数が前月比8.8万人減(同1.0万人増)。昨年12月の小売売上高は前月比0.8%減、自動車を除いた小売売上高が同1.8%減と、いずれも予想(+0.2%、+0.3%)に反してマイナスを記録しました。また、BOCは1月の前回会合で利上げを実施したばかりであり、利上げ効果を見極めるうえでも、政策金利は据え置かれるとみられます。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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