市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/22 14:50NZドル/米ドルが0.7433米ドルを超えるには?

[レビュー]

22日東京時間の外国為替市場では、日経平均が下落するなか、円が堅調に推移。一時、米ドル/円は107.15円、ユーロ/円は131.58円、豪ドル/円は83.53円、NZドル/円は78.35円へと下落しました。

米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が、「FRB(米連邦準備制度理事会)は忍耐強くなり、インフレ率の上昇を見守るべき」「インフレ率上昇の兆候はあるが、さらなるデータが必要」「追加利上げを支持するには、インフレ率が2%に向けて上昇する確かな兆候が必要」などと語りました。ただ、カシュカリ総裁の発言に対して為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

NZドル/米ドルは16日、一時0.7433米ドルへと上昇。約6か月ぶりの高値を記録しました。主要国の株価が安定しつつあることでリスク回避の動きが緩和し、NZドル/米ドルの支援材料となったほか、NZの堅調な経済指標もプラス要因でした。NZの昨年10-12月期雇用統計は、失業率が4.5%、就業者数が前期比+0.5%と、いずれも市場予想の4.6%、+0.2%よりも強めの結果。RBNZ(NZ準備銀行)によるインフレ期待調査では、今後2年間のインフレ率予想が+2.11%と、昨年11月の前回調査の+2.02%から若干上昇率が高まりました。

足もとの市場の関心は、主要国の株価や米国の長期金利に向きがちであり、市場は各国の経済指標以上に株価や長期金利の動向に反応しやすい地合いとなっています。こうした状況は、当面続く可能性があります。NZの堅調な経済指標は、NZドル/米ドルの下支え要因に引き続きなり得るものの、NZドル/米ドルが0.7433米ドル(2月16日高値)を超えるには、株価が上昇基調を強めるなどしてリスク回避の動きが一段と後退する、あるいは米ドル安がさらに進む必要がありそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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