市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/20 13:25RBA議事録は政策金利の当面据え置きを示唆。21日の賃金コスト指数に注目!!

[レビュー]

20日東京時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は106.82円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.2377米ドル、豪ドル/米ドルは0.7890米ドル、NZドル/米ドルは0.7348米ドルへと値を下げました。米ドル/円が実需の米ドル買い・円売りによって上昇し、それが米ドルを全般的に下支えしました。

日経平均が一時、前日終値比300円超下落したものの、株安に対する為替市場の反応は限定的でした。


[これからの展開]

RBAは本日(20日)、政策金利の据え置きを決めた2月6日の会合の議事録を公表しました。

議事録では、RBAの政策金利は当面据え置かれることが改めて示唆されました。

議事録は、「2017年に雇用が予想以上に増加し、失業率が低下したにもかかわらず、家計所得の伸びが抑制されたため、消費の伸びは比較的緩やかなペースだった」と分析。「労働市場が強くても、賃金の伸びはいまだ上向いておらず、インフレ率は依然として低い」と指摘しました。一方で、「景気が加速して賃金圧力が高まるにつれて、インフレ率は徐々に上昇する」との見方も示しました。

政策メンバーは、「2017年に失業率が改善し、インフレ率も目標(+2〜3%)に近づいた」としたうえで、「低水準の金利が、これらを実現する役割を果たしてきた」と強調。「今後、それら(雇用とインフレ)の目標でさらなる進展が見込まれる」としながらも、「インフレ率の上昇は、緩やかなものにとどまる可能性が高い」と指摘。政策金利を当面据え置くことを示唆しました。

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RBAは2016年8月に0.25%の利下げを実施した後、1年半にわたって政策金利を過去最低の1.50%に据え置いています。RBAは政策金利を据え置く主な理由に、賃金の伸びの鈍さや高水準の家計債務を挙げています。今回の議事録では、家計債務の高さに引き続き懸念が示されつつ、インフレ率が上昇するためには、賃金の伸びが加速する必要があると政策メンバーが考えていることが判明しました。RBAが利上げを検討し始める条件のひとつとして、賃金の伸びが加速することが挙げられます。

明日(21日)、豪州の昨年10-12月期の賃金コスト指数が発表されます。その結果がRBAの金融政策判断に影響を与える可能性があるため、注目です。7-9月期の賃金コスト指数(賞与を除く時給ベース)は前年比+2.0%と、過去最低の伸びだった4-6月期の+1.9%からわずかに加速したものの、依然として低い伸びでした。


 (出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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