市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/14 14:05インフレ期待が上昇し、NZドルが堅調に推移。南アフリカランドは、大統領の退陣時期が焦点に

[レビュー]

14日東京時間の外国為替市場では、日経平均が軟調に推移するなか、円が強含み。一時、米ドル/円は106.80円、ユーロ/円は132.36円、豪ドル/円は84.22円へと下落しました。

NZドルも底堅い展開。NZドル/円は、米ドル/円の下落に引きずられて弱含んだものの、NZドル/米ドルは一時0.7331米ドルへと上昇しました。RBNZ(NZ準備銀行)のインフレ期待調査で、今後2年間のインフレ率予想が上昇し、NZドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

RBNZ(NZ準備銀行)は本日(14日)、企業経営者を対象に実施した四半期ごとのインフレ期待調査を発表。今後2年間のインフレ率予想は+2.11%と、昨年11月の前回調査の+2.02%から若干上昇率が高まりました。

RBNZはCPI上昇率を+1〜3%の範囲内に収めることを目標とし、その中央値である+2%を特に重視しています。NZの昨年10-12月期CPIは前年比+1.6%と、7-9月期の+1.9%から上昇率が鈍化しました。

RBNZは、金融政策においてCPI上昇率と同様に、インフレ期待も注視する姿勢を示しました。マクダーモット総裁補佐は2月8日、インフレ期待が政策金利の軌道に重要な影響を与えると指摘。「RBNZは以前に比べて、インフレ期待に非常に敏感になっている」と語りました。

インフレ期待調査では、今後2年間のインフレ率予想は前回から上昇したものの、依然としてRBNZのインフレ目標の中央値近辺にあります。そのため、今回の結果だけでRBNZが金融政策スタンスを変える可能性は低く、政策金利は当面、現行の1.75%に据え置かれそうです。

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南アフリカの与党ANC(アフリカ民族会議)は日本時間13日夜、ズマ大統領に辞任するよう求めたと発表。辞任を要求した理由を「ズマ氏が大統領を続ければ、党への信頼や新たな期待が損なわれる可能性がある」と説明しました。

ズマ大統領は多くの汚職疑惑を抱え、政治の混乱や経済の低迷を招いてきました。市場では、ラマポーザ副大統領(ANCの現党首)が大統領になれば、政治が安定し、経済改革も進むとの期待があります。

ANCはズマ大統領に対して、辞任要求への回答期限を設けなかったものの、ズマ大統領は14日までに回答するとしたようです。ズマ大統領が現地時間14日10時(日本時間17時)に会見するとの報道もあります。

ANCが党としてズマ大統領の退陣を決めたことで、ズマ氏が大統領にとどまることは困難になりました。野党からズマ大統領の不信任案が提出された場合、ANCも賛成するとみられるためです。

市場の関心は、ズマ大統領が“退陣するのか?”から“いつ退陣するのか?”へと移っています。南アフリカランドは、ズマ大統領の退陣時期をめぐる報道に反応しやすい地合いになりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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