市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/13 13:46南アフリカのズマ大統領が退陣へ!? 与党が早期交代を決定との報道

[レビュー]

13日東京時間の外国為替市場では、日経平均が上げ幅を縮小するなか、円が強含み。一時、米ドル/円は108.35円、ユーロ/円は133.27円、豪ドル/円は85.19円、NZドル/円は78.67円へと下落しました。

豪州の1月NAB企業景況感が+19と、昨年12月の+13から上昇したものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

南アフリカの与党ANC(アフリカ民族会議)は昨年12月、党首がズマ大統領からラマポーザ副大統領に交代。その後、来年(2019年)の総選挙まで大統領任期を残すズマ大統領に対して、退陣圧力が強まっています。

ANCは昨日(12日)、最高意思決定機関である全国執行委員会を開催。ズマ大統領に辞任を求めることを決定しました。

報道によれば、全国執行委員会は48時間以内の辞任を要求したものの、ズマ大統領は拒否。それを受けて、全国執行委員会は本日(13日)、ズマ大統領の早期交代を決定したようです。

ただし、ANCに大統領を罷免する権限はありません。今回の決定は、野党がズマ大統領の不信任案を提出した場合、ANCがそれに賛成することを示唆したと言えそうです。ANCが早期交代を決定したことで、ズマ大統領の退陣は避けられないと考えられます。

ズマ大統領は多くの汚職疑惑を抱え、政治の混乱や経済の低迷を招いてきました。そのため、市場ではラマポーザ副大統領が大統領になれば、政治が安定し、経済改革も進むとの期待があります。そのため、ズマ大統領の退陣は、南アフリカランドにとってプラス材料と考えられます。

一方で、ズマ大統領の早期退陣観測は、ランドの支援材料となってきました。ズマ大統領の辞任は、ある程度織り込み済みとも考えられ、“噂で買われ、事実で売られる”展開も想定しておく必要もありそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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