市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/12 13:44加雇用統計や原油価格の下落が加ドルの重石

[レビュー]

12日東京時間の外国為替市場は、建国記念日で日本のマーケットが休場であることや、本日米国時間に予定されている米予算教書やインフラ投資計画の発表を控え、方向感に欠ける展開でした。

[これからの展開]

加ドル/円は9日、一時2017年8月以来となる85.56円まで下落しました。9日に発表された1月の加雇用統計の弱い結果や原油価格の下落が加ドルの下押し材料になりました。

9日に発表された1月の加雇用統計は、失業率が5.9%と、前回2017年12月の5.8%から悪化しました。就業者数は-8.8万人と、市場予想の+1万人を下回り、前回の+6.48万人から伸びが鈍化しました。就業者数の減少幅はリーマンショック後の2009年1月以来の大きさとなりました。
 

加ドルと相関性の高いWTI原油先物は9日、一時58.07ドルまで下落しました。OPEC(石油輸出国機構)が協調減産を行っていますが、足元で米原油在庫が増加傾向にあることがWTI原油先物の重石となっています。
 

2000年以降の加ドル実効レートとWTI原油先物との間には高い相関性があります(週次データによる相関係数(※)は0.92)。そのため、WTI原油先物の軟調な展開が続いた場合、加ドルは上値の重い展開となりそうです。

(※)2つの要素の相関性の強さをプラス1からマイナス1の間で示したもの。プラス1に近いほど正の相関性が強いとされる
 

(アナリスト 根岸慎太郎)

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