市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/08 13:55RBNZがインフレ見通しを下方修正し、NZドルが下落。対米ドルで約1か月ぶり、対円で1か月半ぶりの安値

[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/米ドルは0.72米ドルを割り込み、NZドル/円は78円台半ばへと値を下げました。RBNZ(NZ準備銀行)がインフレ見通しを下方修正し、NZドルに下落圧力が加わりました。

豪ドルは、落ち着いた展開。豪ドル/米ドルや豪ドル/円は、おおむね昨日(7日)のNY終値を挟んでの“もみ合い”でした。


[これからの展開]

RBNZは本日(8日)、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決定。据え置きは、8回連続です。

声明は、「金融政策はかなりの期間、緩和的な状態が続く」と改めて表明。「多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」との見方を示しました。

金融政策報告では、想定される利上げ時期を「2019年4-6月期」とし、前回昨年11月時点の見通しを維持しました。一方で、インフレ見通しを下方修正。CPI(消費者物価指数)上昇率がRBNZのインフレ目標(+1〜3%)の中央値である+2%に到達する時期を前回の「2018年4-6月期」から「2020年7-9月期」へと2年余り後ずれさせました。

RBNZがNZドルの動向を懸念していないことが判明しました。スペンサー総裁代行は会見で、「ここ数か月間のNZドルの上昇を懸念しておらず、現在の相場に違和感はない」と語りました。

RBNZは、利上げ予想時期を維持したものの、CPI上昇率の2%到達時期を前回から後ずれさせました。そのことは、RBNZが早期に利上げに転じる可能性が低下したことを示すだけでなく、利上げの開始が金融政策報告で示された時期よりも遅くなる可能性も示していると言えそうです。

FRB(米連邦準備制度理事会)やBOC(カナダ銀行)が利上げ方向にあり、またECB(欧州中央銀行)も金融政策の正常化へと向かいつつあります。こうした状況のなかで、RBNZが政策金利を据え置く期間が、より長期化する可能性が示されたことは、NZドルにとってマイナス材料と考えられます。

ただし、BOE(英イングランド銀行)は本日(8日)、政策金利を発表します。また、主要国の株式市場は依然として不安定であり、米国の長期金利は高止まりしています。市場の関心は、BOEの金融政策などに移るとみられます。その場合、RBNZのインフレ見通しの下方修正を材料にしたNZドル売りは、それほど長続きしない可能性もあります。

(シニアアナリスト 八代和也)

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