市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/02/02 13:45日銀の国債買い入れ増額などを受けて、米ドル/円やクロスが一時上昇。トルコリラは5日のCPIに注目!!

[レビュー]

2日東京時間の外国為替市場では、円が弱含み。一時、米ドル/円は109.66円、ユーロ/円は137.05円へと上昇し、豪ドル/円やNZドル/円は反発しました。日銀が国債買い入れの増額や指値オペの実施を通告。日銀が長期金利を抑える姿勢を示し、円の重しとなりました。

日銀幹部は、国債買い入れの増額や指値オペの理由を「長期金利がこのところ大きく上昇している」ことや、「長期金利をゼロ%程度とする市場調節方針をしつかりと実現するために実施した」と語りました。


[これからの展開]

日銀は本日(2日)、国債買い入れの増額や指値オペを実施し、長期金利を抑える姿勢を示ました。そのことが、欧米時間に引き続き材料視されれば、米ドル/円やクロス円の下支え材料になる可能性があります。

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トルコの1月CPI(消費者物価指数)が来週月曜日(5日)に発表されます。その結果にトルコリラが反応する可能性があります。

昨年12月のCPIは前年比+11.92%と、11月の+12.98%から上昇率が鈍化したものの、TCMB(トルコ中央銀行)のインフレ目標である+5%を大きく上回りました。

TCMBはトルコリラ安を背景としたインフレ圧力に対応するため、昨年12月14日の会合で後期流動性貸出金利を0.50%引き上げました。

その後、TCMBは今年1月18日の前回会合で、後期流動性貸出金利を含めて政策金利をすべて据え置きました。据え置いた背景として、昨年12月のCPI上昇率が11月から鈍化したことや、トルコリラが対米ドルで反発したことが挙げられます。TCMBは声明で、「インフレ見通しが、ベース効果や一時的な要因に頼らずに大幅に改善するまで、引き締めスタンスを断固維持する」と強調。「インフレ期待や企業の価格設定行動、そしてインフレに影響を及ぼすその他の要因を注視し、必要に応じて一段の金融引き締めを行う」と改めて表明し、追加利上げに含みを持たせました。

2月5日に発表される1月のCPI上昇率が、昨年12月から加速した場合、市場では次回会合での利上げ観測が高まる可能性があります。その場合、トルコリラが上昇しそうです。一方、CPI上昇率が12月から大きく鈍化すれば、利上げ観測が後退し、トルコリラの重しになる可能性があります。TCMBの次回定例会合は3月7日です。

 
(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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