市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/01/31 13:55豪インフレ率はRBAの目標に接近。ただし、利上げはまだ先か

[レビュー]

31日東京時間の外国為替市場では、NZドル買いにつながる新たな材料が特にないなかで、NZドルが堅調に推移。一時、NZドル/米ドルは0.7383米ドル、NZドル/円は80.34円へと上昇しました。

豪ドルは、豪州の7-9月CPI(消費者物価指数)の結果を受けて下落。一時、豪ドル/円は87.66円、豪ドル/米ドルは0.8047米ドルへと値を下げました。その後は、米ドルが全般的に弱含むなか、豪ドル/米ドルが反発。豪ドル/円も、豪ドル/米ドルにけん引されて値を戻しました。

日銀が「残存3年超5年以下」の国債買い入れの金額を3,300億円と、前回から300億円増額すると、米ドル/円が一時109.05円へと上昇しました。ただ、米ドル/円の上昇は長続きせず、結局は昨日(30日)NY終値水準へと押し戻されました。


[これからの展開]

豪州の昨年10-12月期CPIは前年比+1.9%と、市場予想の+2.0%を下回ったものの、7-9月期の+1.8%から上昇率が若干加速。また、RBAがCPIとともに重視するとされる基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値)は前年比+1.90%と、7-9月期の+1.85%からわずかに加速しました。

RBA(豪準備銀行)のインフレ目標は+2〜3%であるため、CPIと基調インフレ率は目標下限の+2%を引き続き下回りました。

ただし、CPIと基調インフレ率は、いずれも7-9月期から上昇率が高まり、RBAのインフレ目標の下限に近付きました。また、RBAはインフレの低さ以上に、家計債務の高さや賃金の伸びの鈍さを懸念しているようです。昨年12月の政策会合時の議事録では、政策メンバーが「過去約1年にわたって失業率は低下し、インフレは目標に近づいた。最近のデータはこうした状況がさらに進むという見方の強まりにつながった」と指摘。その一方で、家計における収入の伸び悩みや高水準の債務を背景に、政策メンバーは家計消費の見通しを大きなリスクと考えていることが判明しました。

RBAは政策金利を当面据え置くことを示唆しています。今回のCPIの結果だけで、RBAの政策スタンスが変化する可能性は低いとみられます。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【FXマーケットスクウェア】
FXマーケットスクウェアは、毎日18時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。
※音声にご注意ください。
= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ