市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/01/25 13:41米ドルが一段と下落。NZドルはCPIの結果を受けて下落も、その反応は一時的

[レビュー]

25日東京時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は108.93円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.2437米ドル、豪ドル/米ドルは0.8101米ドル、NZドル/米ドルは0.7390米ドルへと上昇。米ドルは対ユーロで約3年1か月ぶり、対円や対豪ドルで4か月半ぶり安値を記録しました。米国の保護主義的な動きや、ムニューシン財務長官が昨日(24日)、米ドル安を容認する発言をしたことが、引き続き米ドルの下押し圧力となりました。


[これからの展開]

本日(25日)、NZの昨年10-12月期のCPIが発表されました。結果は前年比+1.6%と、7-9月期の+1.9%から上昇率が鈍化。市場予想の+1.9%だけでなく、RBNZ(NZ準備銀行)の昨年11月時点の見通しである+1.8%も下回り、インフレ目標(+1〜3%)の中央値である+2%から遠ざかりました。

CPIの弱い結果を受けて、市場ではRBNZの利上げ観測が後退し、CPI発表後にNZドルが下落しました。

今回のCPIの結果は、NZドルにとってマイナス材料です。ただ、CPIを材料にNZドルが下落基調を強める状況ではなさそうです。

市場の関心は米国に向きがちであり、米国の保護主義的な動きや財務長官の米ドル安容認発言を受けて、米ドルに下落圧力が加わっているためです。トランプ大統領は23日、家庭用大型洗濯機や太陽光パネルに対して輸入関税を課す大統領令に署名し、セーフガード(緊急輸入制限措置)を発動。ムニューシン財務長官は24日、「弱い米ドルは、米国にとって良いことだ」と語りました。

東京時間に入ると、NZドル/米ドルは米ドルが全般的に下落したことで反発し、NZドル/円もNZドル/米ドルにけん引されて上昇しました。その反応をみると、市場はNZの独自材料への関心が薄く、NZのCPIの弱い結果をそれほど材料視していないと考えられます。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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