市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/01/16 14:26資源価格が堅調に推移すれば、豪ドルは一段高の可能性も

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場では、米ドル/円が反発し、一時110.98円まで上昇しました。2017年12月の日銀短観で示された、大企業・製造業の米ドル/円の想定為替レート110.18円(2017年度)が近づいたことが意識されたとの見方もありました。米ドル/円の上昇を受けて、クロス円は堅調に推移。豪ドル/円は一時88.42円、NZドル/円は一時81.05円まで上昇しました。

[これからの展開]

日本時間18日午前0時にBOC(カナダ中銀)が政策金利を発表します。BOCの結果に加ドルが反応する可能性があり、注目しておく必要があります。以下は15日の「オセアニアレポート」の内容になります。

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BOCは2017年7月と9月にそれぞれ0.25%の利上げを実施。その後、10月と12月の会合では政策金利を据え置きました。

前回12月の会合以降に発表されたカナダの経済指標が堅調だったことで、市場では今週の会合でBOCが0.25%の利上げを決定するとの見方が有力です。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)が1月12日時点で織り込む、BOCが17日の会合で利上げを行う確率は85.4%です。市場の予想通り0.25%の利上げが決まった場合、声明の内容に注目です。

声明では、追加利上げの可能性が示されるのか?が焦点になりそうです。追加利上げが示唆された場合、加ドルが上昇する可能性があります。一方で、声明が政策金利をしばらく据え置くことを示唆する内容になれば、利上げが決定されたとしても、加ドルは下落する可能性があります。

NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉の第6回会合が1月23〜28日まで行われます。NAFTA再交渉の先行き不透明感を背景に、BOCは今回の会合で政策金利を据え置く可能性もあります。その場合、市場で利上げ期待が高いだけに、失望感も大きくなりそうです。加ドルにとってマイナス材料でしょう。

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豪ドル/米ドルは15日、一時2017年9月21日以来となる0.7980ドルまで上昇しました。WTI原油先物は一時1バレル64.89ドルと、2014年2月以来となる高値まで上昇し、19品目の商品価格から構成されているCRB指数は2015年11月以来の水準まで上昇しました。資源価格が幅広く上昇していることが、資源国通貨である豪ドルのサポート材料になっていると考えられます。

また、豪ドル/米ドルと相関性の高い鉄鉱石価格も上昇傾向です。両者の相関係数(※)は0.902と、高い相関性を示しています。現在の鉄鉱石価格から算出される豪ドル/米ドルの推計値は0.82ドルです(下図参照)。資源価格が堅調を維持すれば、豪ドル/米ドルも底堅く推移すると考えることができます。(※プラス1からマイナス1の間で相関性を表す。プラス1に近いほど正の相関性が強いことを示す)
 

(アナリスト 根岸慎太郎)

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