市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/01/09 13:55投機筋のNZドルの売り越しが依然高水準。NZドルに上昇余地!?

[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、円が堅調に推移。一時、米ドル/円は112.50円、ユーロ/円は134.69円、NZドル/円は80.68円へと下落しました。日銀が超長期の国債買い入れ額を減額すると通知。それを受けて、長期金利が上昇(国債価格は下落)し、円に上昇圧力が加わりました。

豪ドルは底堅い展開。豪ドル/円は米ドル/円が下落した影響で弱含んだものの、豪ドル/米ドルは一時0.7861米ドルへと上昇しました。豪州の2017年11月住宅建設許可件数が前月比+11.7%と、市場予想(-1.3%)に反して増加し、豪ドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

NZドルは本日(9日)、対円で約3か月ぶり、対米ドルで2か月半ぶりの高値をわずかに更新しました。原油など資源価格の上昇や、世界的な株高がNZドルの支援材料となっています。原油価格の代表的な指標である米WTI先物は、2015年以来の高値圏にあります。

投機筋のポジション動向を参考にすると、NZドルの上昇余地はまだありそうです。

CFTC(米先物取引委員会)は1月5日、1月2日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表。NZドルのポジションは16,985枚の売り越しとなり、2015年7月以来の高水準を記録した前週2017年12月26日の17,586枚から減少しました。

売り越しは減少したものの、依然として高水準であることに変わりはなさそうです。ポジションがどちらかに積み上がるほど、何らかのきっかけでポジションを解消する動きが強まった場合、その反動も大きくなる可能性があります。資源価格や世界の株価が上昇を続ける、あるいはNZドルのプラス材料が新たに出てきた場合、NZドルの売りポジションを解消する動きが強まる可能性があります。

CFTC統計のNZドルのポジション(2015/1〜)

*ネットポジション(買いポジション−売りポジション)
(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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