市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2018/01/04 14:35トルコCPIは依然高水準も11月から上昇率が鈍化。中銀は現在の金融政策を維持か

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[レビュー]

1月4日東京時間の外国為替市場は、日経平均が上昇するなか、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は112.74円、ユーロ/円は135.38円、豪ドル/円は88.23円、NZドル/円は79.99円へと上昇しました。日経平均は一時、前営業日比700円近く上げて23,400円台半ばへと上昇。取引時間中としては、1992年1月以来、26年ぶりの高値を記録しました。

日銀の黒田総裁が「デフレマインドはなかなか溶けない」と指摘し、「当分、現在の金融緩和を粘り強く続けていかないといけない」と語ったものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

トルコの2017年12月のCPI(消費者物価指数)が昨日(1月3日)発表されました。結果は前年比+11.92%と、2003年以来の強い伸びを記録した11月の+12.98%から鈍化したものの、TCMB(トルコ中央銀行)のインフレ目標である+5%を大きく上回りました。食品・飲料が前年比13.79%、輸送費が同18.24%上昇し、CPI全体を押し上げました。

TCMBは前回2017年12月14日の会合で、4つの政策金利のうち、後期流動性貸出金利を0.50%引き上げました。その時の声明では、「インフレ見通しが大幅に改善し、目標と一致するまで、引き締め的な金融政策スタンスを断固として維持する」と強調。「インフレ期待や企業の価格設定行動、そしてインフレに影響を及ぼすその他の要因を注視し、必要に応じて一段の金融引き締めを行う」と改めて表明し、追加利上げに含みを持たせました。

一方で、後日公表された12月会合の議事録では政策メンバーが「12月のCPIは、ベース効果によって(11月から)上昇率が鈍化するものの、依然として高い」と見ていることが判明。政策メンバーの見通し通り、12月CPIは11月から鈍化しました。また、前回会合以降、トルコリラは対米ドルで反発傾向です。トルコリラ安が再び加速するなどしてインフレ見通しが悪化しなければ、TCMBは1月18日の次回政策会合で、金融政策を据え置く可能性が高いと考えられます。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

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