市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/12/28 13:35NZドルが上昇傾向。対円や対米ドルで2か月ぶりの高値圏

[レビュー]

28日東京時間の外国為替市場では、材料が特にないなかで、米ドルが弱含み。一時、米ドル/円は113.05円へと下落し、ユーロ/ドルは1.1914米ドル、豪ドル/米ドルは0.7785米ドル、NZドル/米ドルは0.7078米ドルへと上昇しました。

日本の11月鉱工業生産指数速報値は前月比+0.6%と、市場予想の+0.5%をわずかに上回りました。また、経済産業省が生産の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」へと上方修正しました。「持ち直している」との判断が下されたのは、約22年ぶりです。ただ、鉱工業生産の結果や基調判断の上方修正に対し、為替市場はほとんど反応しませんでした。


[これからの展開]

NZドルは、対円や対米ドルで約2か月ぶりの高値圏へと上昇しています。

足もとのNZドル上昇の背景として、RBNZ(NZ準備銀行)の次期総裁が決まったことで総裁人事をめぐる不透明感が払しょくされたことや、堅調な資源価格が挙げられます。NZ政府は12月11日、RBNZの次期総裁に副総裁経験者(2003〜2007年)のエイドリアン・オア氏を指名。米WTI原油先物は2年半ぶり、ロンドン銅相場は約3年ぶりの高値圏にあります。原油など資源価格の上昇は、資源国通貨とされるNZドルにとってプラス材料です。

日足チャートをみると、NZドル/米ドルは0.71米ドル近辺に位置する200日移動平均線に接近しました。そのため、利益確定売り圧力が強まり、伸び悩むことも考えられます。200日移動平均線より上の水準に定着すれば、NZドル/米ドルは0.7195米ドルや0.7427米ドルに向けて一段と上昇する可能性があります。0.7195米ドルは2017年10月13&17日高値、0.7427米ドルは同9月20日高値です。

一方、NZドル/円は200日移動平均線を上回っており、テクニカル面からも上昇しやすい地合いと言えそうです。今後、80.88円や82.65円に向かう可能性があります。80.88円は2017年10月19日高値、82.65円は同9月21日高値です。

NZドル/米ドル(日足、2017/8/11〜)

(出所:M2JFXチャート)

NZドル/円(日足、2017/8/11〜)

(出所:M2JFXチャート)

(シニアアナリスト 八代和也)

= = = = = = = = = = = = = = = = =

   トラリピ アカデミアモデルリニューアル第2弾
  ▼こちらのレポートをご覧いただいているあなたへお知らせ▼
  M2Jアカデミア学長の吉田と市場調査部チーフアナリスト津田のコンビが主体となりお届けしているトラリピ アカデミアモデル。
  12月のリニューアルでは、通貨ペアごとの運用成績や分析サマリーを公開。投資判断に役立つ情報がさらに見やすくなりました。
  ▶ 新たなアカデミアモデルはこちら※ログインが必要です
 
= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ