市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/12/26 12:35南アフリカランド/円が2年2か月ぶり高値。大統領の早期退陣協議開始?

[レビュー]

26日東京時間の外国為替市場では、豪州やNZなどが祝日で市場参加者が減少するなか、南アフリカランドが強含み。ランド/円は一時、9.02円へと上昇しました。一方、豪ドルやNZドルは対円、対米ドルともに小動き。おおむね昨日(25日)の東京終値近辺で推移しました。

日本の失業率や有効求人倍率、消費者物価指数(いずれも11月)が発表されたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

南アフリカランドは対円で、2015年10月以来、2年2か月ぶりの高値を本日(26日)記録。対米ドルも9か月ぶりの高値圏にあります。

ランドの上昇が加速した背景には、南アフリカの与党ANC(アフリカ民族会議)の新党首にラマポーザ副大統領が選出されたことがあります。ANC党首選は12月18日に実施されました。

ズマ現大統領は多くの汚職疑惑を抱えるうえ、度重なる内閣改造により、政治の混乱を招いてきました。また、南アフリカは2014年以降、たびたびマイナス成長を記録するなど、経済も低迷しています。新たにANC党首となったラマポーザ副大統領は実業家であり、また選挙戦では汚職との戦いや経済成長の押し上げに取り組むことを訴えていました。そのため、市場では改革への期待があります。

ANC党首に就任したからといって、ラマポーザ副大統領がすぐに大統領に就任するわけではありません。ズマ大統領の大統領としての任期は2019年5月まで残っており、規定通りならラマポーザ副大統領が大統領になるとしてもその後です。

ただし、ANC内ではズマ大統領の早期退陣を目指す動きがあるようです。ANCはズマ大統領の早期退陣に向けた協議をクリスマス後に開始するとの報道があります。ズマ大統領の早期退陣が現実味を帯びた場合、ランドにとってさらなるプラス材料になりそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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