市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/12/22 13:40カナダ中銀の早期利上げ観測高まる。本日22日発表の10月GDPが利上げ観測を一段と強めるか!?

[レビュー]

22日東京時間の外国為替市場では、ユーロが下落。一時、ユーロ/円は133.92円、ユーロ/ドルは1.1816米ドルへと値を下げました。スペインのカタルーニャ自治州の州議会選挙で独立派が過半数を獲得。スペインが混乱するとの懸念が強まり、ユーロの重しになりました。

豪ドルとNZドルは、対円、対米ドルともに小動きでした。


[これからの展開]

カナダの11月インフレ率が昨日(21日)発表されました。結果は総合CPI(消費者物価指数)が前年比+2.1%、CPI共通値が同+1.5%、CPIトリム値が+1.8%、CPI中央値が+1.9%でした。BOC(カナダ銀行、中央銀行)は共通値、トリム値、中央値の3つをコアインフレとしており、インフレ指標として総合CPI以上に重視しています。

総合CPIは市場予想の+2.0%を若干上回り、BOCのインフレ目標(+1〜3%)の中央値である+2%を10か月ぶりに上回りました。コアインフレの3つの指標では、共通値が市場予想(+1.7%)を下回り、10月の+1.6%からやや鈍化した一方、トリム値や中央値は10月から加速(+1.5→+1.8%、+1.7%→+1.9%へ)。トリム値と中央値は+2%に近づきました。

今回のインフレ統計では、カナダのインフレ圧力が強まりつつあることが示唆されたと言えそうです。加えて、同日発表された10月小売売上高も堅調な結果だったことで、市場ではBOCの早期利上げ観測が高まり、カナダドルが上昇しました。小売売上高は前日比+1.5%、自動車を除いた小売売上高が前月比+0.8%と、いずれも市場予想の+0.3%、+0.4%を上回りました。

日本時間本日(22日)22時30分、カナダの10月GDPが発表されます。市場予想は前月比+0.2%(前年比は市場予想なし)。GDPが市場予想を上回れば、早期利上げ観測が一段と強まる可能性があります。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

= = = = = = = = = = = = = = = = =

   トラリピ アカデミアモデルリニューアル第2弾
  ▼こちらのレポートをご覧いただいているあなたへお知らせ▼
  M2Jアカデミア学長の吉田と市場調査部チーフアナリスト津田のコンビが主体となりお届けしているトラリピ アカデミアモデル。
  12月のリニューアルでは、通貨ペアごとの運用成績や分析サマリーを公開。投資判断に役立つ情報がさらに見やすくなりました。
  ▶ 新たなアカデミアモデルはこちら※ログインが必要です
 
= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ