市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/12/21 14:5322時30分発表のカナダCPIに注目、カナダドルが反応する可能性も!?

[レビュー]

21日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(20日)NY終値水準での“もみ合い”となりました。NZドルは昨日NY時間終盤、NZの7-9月期GDPの結果を受けて上昇しました。ただ、東京時間に入ると、上昇が一服しました。NZのGDPは前期比+0.6%、前年比+2.7%と、市場予想の+0.5%、+2.3%を上回りました。

日銀は金融政策の現状維持を決定。声明では、「緩やかに拡大している」との景気判断を維持しました。日銀の決定や声明に対し、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

日本時間本日(21日)22時30分、カナダの11月インフレ率が発表されます。BOC(カナダ銀行、中央銀行)はインフレ目標を採用し、インフレ率が+1〜3%の許容レンジ中央値である+2%になるように金融政策運営を行っています。そのため、インフレ率はBOCの金融政策に影響を与える重要な経済指標です。

総合CPIを統計局が発表する一方、BOCはコアインフレとして「CPI共通値」「CPIトリム値」「CPI中央値」の3つの指標を発表しています(総合CPIとコアインフレは同日発表)。BOCは総合CPI以上にコアインフレを重視しています。そのため、コアインフレ率の結果により注目する必要がありそうです。

総合CPI上昇率やコアインフレ率は、いずれもBOCの目標中央値である+2%を下回る状態が続いています。前回10月分は、総合CPIが前年比+1.4%、共通値が+1.6%、トリム値が+1.5%、中央値が+1.7%でした。今回の市場予想は、総合CPIが前年比+2.0%、共通値が+1.7%です(トリム値と中央値は市場予想なし)。

総合CPIや共通値が市場予想を上回れば、BOCの早期利上げ観測が高まり、カナダドルが上昇するとみられます。とりわけコアインフレ率(共通値、トリム値、中央値)が+2%に接近した場合、カナダドル上昇の反応はより大きくなる可能性があります。


(出所:トムソン・ロイターより作成)

(シニアアナリスト 八代和也)

= = = = = = = = = = = = = = = = =

   トラリピ アカデミアモデルリニューアル第2弾
  ▼こちらのレポートをご覧いただいているあなたへお知らせ▼
  M2Jアカデミア学長の吉田と市場調査部チーフアナリスト津田のコンビが主体となりお届けしているトラリピ アカデミアモデル。
  12月のリニューアルでは、通貨ペアごとの運用成績や分析サマリーを公開。投資判断に役立つ情報がさらに見やすくなりました。
  ▶ 新たなアカデミアモデルはこちら※ログインが必要です
 
= = = = = = = = = = = = = = = = =

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.04.24 15:44 更新豪ドルが急落。5月利下げ観測が浮上【ポイント】・総合CPIと基調インフレ率のいずれも、RBA(豪中銀)の目標下限を一段と下振れ・RBAはインフレ率の低さを理由に、2016年5月と8月に利下げを実…
  • 2019.04.23 13:05 更新豪ドル:24日朝の豪CPIに注目!!【ポイント】・RBA(豪中銀)は、利下げの条件のひとつに“インフレ率が低水準にとどまること”を挙げる・総合CPIや基調インフレ率が弱い結果になれば、RBAの利下…
  • 2019.04.22 14:10 更新BOC(カナダ中銀)は金融政策スタンスをシフトか【ポイント】・24日、BOC政策会合。政策金利は1.75%に据え置かれそう・声明におけるフォワードガイダンスに注目。利上げに言及した文言が削除される可能性あり・…
  • 2019.04.19 14:40 更新カナダドル/円:方向感の乏しい状況は変化するか!?【ポイント】・カナダドル/円は4月1日以降、83円台を中心に上下動を繰り返す・90日移動平均線がサポートラインとして機能する一方、200日移動平均線が上値を抑え…
  • 2019.04.18 15:20 更新豪ドル:豪失業率が若干上昇【ポイント】・雇用が堅調に増加する一方、3月の失業率は若干上昇・RBA(豪中銀)が重視する失業率の上昇は、利下げを促す要因となり得る・ただし、失業率は依然として…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ