市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/12/15 14:15カナダ中銀の早期利上げ観測が再び高まる。カナダドルの支援材料になりそう

[レビュー]

15日東京時間の外国為替市場では、NZドルが堅調に推移。一時、NZドル/円は78.84円、NZドル/米ドルは0.7018米ドルへと上昇しました。NZのロバートソン財務相の発言がNZドルの支援材料となりました。ロバートソン財務相は、NZドルについて、「持続可能な為替レートを望む」としつつ、「全般的な動向は心地よい」と述べました。


[これからの展開]

BOC(カナダ銀行、中央銀行)のポロズ総裁が14日、追加利上げを示唆しました。BOCは7月と9月にそれぞれ0.25%の利上げを実施した後、10月と12月の会合では政策金利を1.00%に据え置きました。

ポロズ総裁は14日の講演で、「現在の金融政策設定は、明らかに依然としてかなり緩和的だ」と指摘。「カナダ経済の能力はフル稼働状態に近づきつつある」と指摘し、「経済は時間とともに金融刺激策を必要としなくなっていくという確信が一段と強まっている」と語りました。

ポロズ総裁は一方で、「労働市場のスラック(たるみ)は縮小しつつあるものの、依然としてスラックが存在する兆候をBOCは認識している」とも述べました。

市場では、12月6日の政策会合時の声明を受けて、BOCの早期利上げ観測が後退しました。6日の声明では、「時間とともに、利上げが必要になる可能性がある」としつつも、「BOCは引き続き慎重姿勢であり続ける」と表明。「金利に対する経済の感度、経済の能力の変化、賃金の伸びとインフレの両方のダイナミクスを評価するため、BOCは今後発表されるデータに導かれる」とし、10月会合時の文言が繰り返されました。

14日のポロズ総裁の発言を受けて、市場では早期利上げ観測が再び高まりました。BOCが実際に利上げに踏み切るかどうかは、経済指標のほか、NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉のゆくえに影響されるとみられます。それでも、BOCの早期利上げ観測が高まったことは、カナダドルにとってプラス材料と考えられます。

(シニアアナリスト 八代和也)

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