市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/12/08 15:15豪ドル/米ドルが半年ぶり安値。RBAの政策金利の観測や弱い経済指標が豪ドルの重し

[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場では、日経平均が上昇するなか、円が弱含み。一時、米ドル/円は113.35円、ユーロ/円は133.35円、豪ドル/円は85.14円、NZドル/円は77.46円へと上昇しました。日経平均の終値は、前日終値比313.05円高の22,811.08円でした。

英ポンドは堅調に推移。ポンド/円は一時153.22円へと上昇しました。メイ英首相とユンケル欧州委員長が本日会談すると伝わったことで、英国のEU(欧州連合)離脱交渉が進展するとの期待が高まり、ポンドの支援材料となりました。


[これからの展開]

豪ドルが上値の重い展開となっています。対円は、米ドル/円の上昇に支えられて85円前後で推移しているものの、対米ドルで本日(8日)、約半年ぶりの安値を記録しました。

RBA(豪準備銀行)の政策金利が長期間据え置かれるとの観測が、豪ドルの重しになってきました。そうした状況のなか、今週発表された豪州の7-9月期GDPや10月貿易収支の弱い結果を受けて、豪ドルには一段の下押し圧力が加わりました。GDPは前期比+0.6%、前年比+2.8%と、市場予想の+0.7%、+3.0%を下振れ。貿易収支は1.05億豪ドルの黒字と、黒字額が市場予想の13.75億豪ドルを大きく下回りました。

今週発表された経済指標のなかでは、RBAの声明や10月小売売上高など、豪ドルにとってプラス材料もあります。ただ、それらは市場でそれほど材料視されませんでした。声明では豪ドル高に対する懸念が前回11月から若干弱まり、また小売売上高は前月比+0.5%と、市場予想の+0.3%を上回りました。

経済指標の反応をみると、足もとの豪ドルの地合いは弱く、豪ドルには下押し圧力が加わりやすいと考えられます。豪ドル/米ドルが持続的に上昇するのは、米ドルの下落材料が提供された場合かもしれません。豪ドル/米ドルが上昇基調を強めれば、豪ドル/円も押し上げられる可能性があります。米国の11月雇用統計が本日(8日)発表され、12〜13日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。それらの結果や米税制改革のゆくえが、豪ドル/米ドルや豪ドル/円の動向に影響を与えそうです。

(シニアアナリスト 八代和也)

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